博報賞

活動タイトル

ふるさとへの誇りと愛着を育む海洋教育の推進

能登町立小木小学校

日本文化・ふるさと共創教育|博報賞| キーワード:石川県
能登町立小木小学校

活動内容

地域の活力を生みだす 海との共生をめざした「里海学習」

2015年度より町を挙げて海洋教育を推進する拠点校として、全学年で「里海学習」を進めている。富山湾の豊かな海にめぐまれた能登半島北部に位置する能登町。海洋教育の研究主題を「海に親しむ」「海を知る」「海を守る」「海を利用する」の4つの視点から、「海に親しみふるさとにほこりと愛着をもつ児童の育成」と掲げている。1・2年生は生活科、3・4年生は総合的な学習の時間、そして5・6年生は文科省の教育課程特例校制度により設置された「里海科」を中心に活動をしている。低学年は観察したり採取したりした海の生物で水族館を開き、それを他校へ紹介する活動をした。中学年では、生物を通して海と川の関係性を調べたり、イカの漁獲量全国3位のふるさとに誇りを感じたことからイカ料理に挑戦し、レシピや学習内容をホームページに掲載して他校に紹介したりした。高学年は里海科で、水生植物の受粉の仕組みと潮の満ち引きの関係性や、海岸清掃から海洋汚染の学習を進めている。また、職業体験から海で働く人々の姿と社会の様子などについて学び、海洋について課題意識を高めながら実践を進めている。活動にあたっては「能登里海教育研究所」と連携し、大学やのと海洋ふれあいセンターなど研究施設、能登海上保安署、地元企業など多様な地域組織から協力を得ている。
【写真】
磯での生き物観察

審査委員より

海に親しむことから学年を追って次第に学びへとして深まりのある単元学習を設定している。小学生から身近なふるさとの里海を教材にして、全体計画や年間指導計画を示している。また、総合的な学習の時間や生活科との連携を十分に教育課程の編成において練っている。すべての学年において、里海との関わりが工夫されている。「水生植物の受粉」や「イカ料理」など他校でも参考となる教材の活用や指導方法の工夫は指導者の興味を引くだろう。SDGsやICTの活用など今日的な課題にも十分なつながりができている。

プロフィール

能登町立小木小学校

【代表者】
加藤 政昭

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2015年

【団体所在地】
石川県鳳珠郡能登町

【HP】
https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/ogixxe/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体51名(小学生51名)
○指導者:内部8名
○協力者:適宜(1~3名程度)
○開催ペースやクラス数:毎週2~3時間 1~6年の全学級(通常学級5 特別支援学級2)