博報賞

活動タイトル

主体的・実践的人権サークル「リバティ」の取り組み

八幡浜市立愛宕中学校

独創性と先駆性を兼ね備えた教育活動|功労賞| キーワード:愛媛県
八幡浜市立愛宕中学校

活動内容

不合理なことやいじめ、差別に対し、生徒が自主的に学習/研究する実践活動

生徒会が、人権・同和問題やいじめに関する問題について、自由参加による自治的なサークル「リバティ」を設立し、「身近な生活から、不合理なことやいじめ、差別を見抜き、自ら解決しよう」の目標の下で活動を継続してきた。
年度当初にメンバーを募集し、組織を構成するとともに、昼休みなどを使って活動を継続している。活動では、参加している一人ひとりの生徒の主体性を尊重しているが、全校生徒による集会を企画し、その運営を行うなどしている。また、近隣の高等学校が主催する「人権会議」にも参加し、学びを確かなものへと高めている。学区内の小学校との「人権子ども会議」も開催し、中学校区全体での人権意識の高まりを実現しようと試みてきた。
活動に参加した生徒には、具体的な活動を通して、日々の言動に人権意識の高まりが見て取れるようになってきた。また、自らのことばで語り、伝えようとする姿も生まれてきている。さらには、社会の課題に対して、しっかりと向き合い、行動に移そうとする資質・能力が育成されつつある。同和問題についても、繰り返し学び続けることで成長に応じた確かな理解を育んでいる。
小中高等学校などの学校種を越えたつながりや、地域の様々な組織や自治体との結びつきが生成してきていると共に、生徒の中には確かな人権感覚と人権意識が育ってきている。

【写真】
人権子ども会議を進める「リバティ」メンバー

審査委員より

生徒会が、人権・同和問題やいじめに関する問題について、自由参加による自治的なサークル「リバティ」を設立し、「身近な生 活から、不合理なことやいじめ、差別を見抜き、自ら解決しよう」の目標の下で活動を継続してきた。学校種を越えた連携や地域とつながる活動の中で、参加する生徒の意識変化が連続的に生まれている。また、直接的に参加している生徒のみならず、全校の生徒への好ましい波及効果も見られる。 多様性が重視される社会の中で、一人ひとりの人権を尊重しようと生徒が自らアクションを起こした取り組みである。

プロフィール

八幡浜市立愛宕中学校

【代表者】
米田 功

【役 職】
校長

【活動開始時期】
1998年

【団体所在地】
愛媛県八幡浜市

【HP】
https://atago-j.esnet.ed.jp/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体166名(小学生10名、中学生150名、その他6名)
○指導者:内部20名、外部8名
○開催ペースやクラス数:年間3~6回 中学校全体で行う話し合い集会2回 小中合同会議2回 高等学校との交流学習1回程度