博報賞

活動タイトル

みんながくらしよい街にするために (皆で知りあい、支えあい、助けあい) 

亀の会

特別支援教育|功労賞| キーワード:三重県
亀の会

活動内容

特別な支援を必要とする子どもの自己肯定感を育み、「地域共生社会」実現につながる活動

1999年から23年間にわたり、障がい当事者本人がサービスを受ける側だけでなく、社会貢献活動を通して、当事者の立場でできることを行うというコンセプトの下、「亀山市身体障害者福祉協議会」のメンバーを中心に、市内における福祉活動に取り組んできた活動である。特に小・中学校の特別支援学級に在籍する児童生徒との交流活動は、それぞれの学校での年間指導計画に位置づけられて学校教育活動と連携した展開へと発展しながら根づき、現在は亀山市全体の教育にも広く影響を及ぼしている。
特別な支援を必要とする児童生徒は、他者との関わりに課題があったり、自信をもって物事に取り組むことが難しかったりする。このような児童生徒に、ものづくりや調理実習を通して、気さくに話ができる関係を築きながら、児童生徒の気持ちをほぐしていく。さらには、当会員と交流していくうちに、自尊感情や自己肯定感を高めることにつながっている。このことは、児童生徒本人はもちろんのこと、保護者にとっても、我が子の変化を目の当たりにし、前向きな気持ちを抱くことができる。
現在、活動の場は、特別支援学級のほか、不登校児童生徒を対象とする適応指導教室、保育園、幼稚園、小・中学校、高等学校、高齢者施設にも広がっており、亀山市がめざす「地域共生社会」の実現にも大いに寄与している。

【写真】
2020年12月、クリスマスプレゼント

審査委員より

「亀山市身体障害者福祉協議会」のメンバーが、障がい当事者の立場からの社会貢献活動を行う「亀の会」を設立した1999年からこれまで23年間の長きにわたり、亀山市内の特別支援学級児童生徒等との交流活動に取り組んでいる。活動は、学校教育活動と連携して、学校の教育課程、年間指導計画に位置づけられた上で、自立活動や生活単元学習において展開されていることは特筆すべき点である。また、会の活動は特別支援教育分野だけでなく、不登校児童生徒を対象とする適応指導教室や小・中学校、高等学校等の児童生徒を対象として行われており、地域資源として根づいている。

プロフィール

亀の会

【代表者】
平子 智津子

【役 職】
代表

【活動開始時期】
1999年

【団体所在地】
三重県亀山市

○子どもの人数:全体25名(小学生相当10名、中学生相当10名、その他5名)
○指導者:内部5名、外部3名
〇協力者(ボランティア等):5名
○開催ペースやクラス数:年15回程度(特別支援教育・ユニバーサルデザイン教育関係10回 不登校児童・生徒関係5回)