博報賞

活動タイトル

読解力向上を目指した、国語教育及び英語教育と学校図書館活用の研究と実践

副島 江理子

国語教育|功労賞| キーワード:神奈川県
副島 江理子

活動内容

読書活動を基礎とした自ら学ぶ力の育みが、生涯にわたる能力を育む

「『自分で選書を行い、一人で本を読み通す力』が『主体的に学ぶ力』や『読解力』につながり、子どもたちの主体性や自己肯定感を育む基盤となる」という教育理念のもと、「言語能力」の育成に取り組んできた。
学級担任・研究主任時代には、読書活動を学級経営の柱に、国語科においても読書活動との関連を図った授業実践に注力。子どもたちの「主体的に読む力」を育む一方、児童による主体的、協働的な授業の推進を図った。
学校長就任後は、「自己教育力」が生涯にわたる能力になるとして、学校改革を進め、その基盤を「学校図書館活用」と「学校司書連携」による国語科授業に置いた。「授業における効果的な学校司書連携・日常的に学校図書館で行う授業・子どもが学校図書館に調べに行く学習」をカリキュラムの中心に据えた授業を実践し、他教科においても子どもたちが自主的に学校図書館を利用し、多様なテクスト(入手できるあらゆる情報)を比較できる環境を整えた。
学級担任・研究主任時代から学校長就任後も一貫して、従来の「国語科」に留まらない広範囲にわたる活動に尽力し、さらに英語教育においても、「国語と同じ言語として考えた英語教育」を進めるなど先駆的な取り組みに努めている。

【写真】
各学年で児童が主体的に学校図書館を活用しています

審査委員より

勤務校において、読書活動を中心としながら、ひろやかに精力的な実践を展開してきた。学校図書館の経営という見地から考えると、研究主任としてあるいは学校管理者としての実践のもつ意味は大きい。国語科の教育内容を、外国語学習や学校図書館と関連づけながら、豊かにしてきたことも高く評価される。ことばの力を伸ばす実践者としての功績を讃えたい。

プロフィール

副島 江理子

【役 職】
横浜市立緑園東小学校 校長

【活動開始時期】
2014年

【団体所在地】
神奈川県横浜市

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:390名 ○クラス数:18クラス(個別支援級4クラス) ○指導者:21名