博報賞

活動タイトル

「総合創作劇」を通した平和への取り組み

長岡市立希望が丘小学校

日本文化・ふるさと共創教育|功労賞| キーワード:新潟県
長岡市立希望が丘小学校

活動内容

平和への思いを引き継ぎ、日常生活につなげる

平成24年度から毎年小学6年生が途切れることなく、「長岡空襲」を取り上げた総合創作劇に取り組んでいる。全体計画「ふるさと学習プラン」において、6年生はプランの核を「ふるさと長岡・再発見」とし、総合的な学習の時間で、空襲体験者の講話、資料館見学、戦争を現在に伝える取り組み等から学び、学んだことを総合創作劇で自分たちも発信する。「ふるさと学習プラン」は年間を通じて、総合的な学習の時間のみならず、教科、道徳、特別活動により教科横断的に組み立てられ、核である「ふるさと長岡」に収れんするよう作成されている。総合創作劇は今年で11回目となるが、長岡空襲体験者の話をベースにしながら、毎年オリジナルのシナリオを作成して上演している。地域のホールで上演する前に、1年生から5年生の前で校内上演する場があり、思いが引き継がれる機会となっている。「ふるさと学習プラン」には各学年「いのちを学ぶ日」が位置づけられ、命に関わる授業を公開している。劇上演をゴールとせず、その後も「相手を認め、受け入れ、思いやる」行動について振り返り、記録する活動を行っている。アンケートにより「平和とは何か」を考える児童の意識の高まりも見られ、相手の気持ちを考えた言動が増えて、学校生活にもよい変化が見られている。

【写真】
平和劇のワンシーン

審査委員より

平成24 年度から小学6 年生が、命の尊さや今を生きる幸せの実感、空襲体験者の思いを引き継ぐことを中心に、長岡空襲をテーマにした総合創作劇に取り組み、今年で11 年目となる。「ふるさと学習プラン」での12 月には各学年に「いのちを学ぶ日」を位置づけ、平和への思いを学校全体で学ぶ計画としている。学びのゴールを創作劇の発表のみとせず、「平和活動取組カード」で日々の生活で意識を喚起し成果をあげている。ふるさとの歴史を忘れず、地域の方の思いを受けて学習として取り上げ、毎年担当の教員がプランを見直して次につないでいる努力は功労賞に値する。

プロフィール

長岡市立希望が丘小学校

【代表者】
丸田 俊一

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2012年

【団体所在地】
新潟県長岡市

【HP】
https://www.kome100.ne.jp/kibougaoka-es/

○子どもの人数:60名(小学生60名)
○指導者数:内部3名、外部10名
○協力者(ボランティア等):4名
○クラス数:2クラス