博報賞

活動タイトル

キャリア教育の推進 ~持続可能な社会の担い手を目指して~

京都市立下京中学校

独創性と先駆性を兼ね備えた教育活動|博報賞| キーワード:京都府
京都市立下京中学校

活動内容

人の心を大切にし、多様な学びを通して、持続可能な社会の担い手になる

キャリア教育の本質を探り続けてきた下京中学校では、未来社会を創造する主体性を育成することがキャリア教育の本質であると考え、カリキュラムをデザインし、マネジメントすることに取り組んできた。
カリキュラムのデザインに際しては、7つの力(主体性・忍耐力・協働力・自己表現力・論理的思考力・問題解決力・想像力)の育成こそが、持続可能な社会の担い手に必要であると考え、教育課程上に意図的に位置づけている。学習活動を振り返る中で、自らの成長をメタ認知し、自覚するための「学びの地図」を学校で独自に作成し、それを活用する中で期待する資質・能力の育成を生徒が自覚できるようになることを目指している。
カリキュラムのマネジメントについては、単元を貫く授業デザインを描くこと、教科間の関連を図る単元配列表を作成すること、授業担当者を意図的に配置したクロス持ちを実施することなどを行い、教育課程全体を視野に入れた、教職員の力が存分に発揮される体制の構築に向かっている。
極めてモダンな教育課程編成とその実施は、教職員の意識を変革し、一人ひとりの生徒の変容をもたらし始めている。こうした意図的で先駆的なチャレンジが、日本全国の中学校に広く普及することを強く願う。

【写真】
ICTを活用した対話的な学習

審査委員より

一人ひとりの生徒には、持続可能な社会を創造し、自らがその担い手となることが期待されている。下京中学校は、そうした未来社会を創造する主体を育成することこそがキャリア教育の本質であると考え、カリキュラムをデザインし、マネジメントすることに取り組んできた。 教育目標をカリキュラム化していく過程は、極めてロジカルで意図的な方法を採用している。また、その実現に向けて授業を改善し、指導体制を整えていく実践は、カリキュラム・マネジメントにチャレンジする全国の多くの中学校の指針となるであろう。

プロフィール

京都市立下京中学校

【代表者】
山田 敦

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2012年

【団体所在地】
京都府京都市下京区

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:541名(中学生541名)
○指導者:内部40名
〇クラス数:18