博報賞

活動タイトル

ロボット開発と小麦栽培研究による知的好奇心を育むSTEAM教育実践

朝川 真行 (岡山中学校・岡山高等学校 教諭)

独創性と先駆性を兼ね備えた教育活動|奨励賞| キーワード:岡山県
朝川 真行 (岡山中学校・岡山高等学校 教諭)

活動内容

本物のロボット開発と小麦栽培研究によって知的好奇心を育むS T E A M教育の挑戦

中学生・高校生の理科離れが日本で大きな課題となる中、朝川教諭は、生徒たちが科学に関する興味や関心を育めるよう、ワクワクするような真正の科学的活動を準備し、領域横断的な探究学習を展開してきた。
大きな活動の柱は3つある。一つ目は、中学校の総合的な学習の時間を利用して行った、「プログラミングで動くロボットの開発」の授業である。中学1年で「河川の堤防が決壊直後に被害を最小限にするロボットを作製しよう」、中学2年で「医療に役立つロボットを開発しよう」というテーマのもと、4人25チームで設計から開発まで担ってロボットを製作した。
二つ目は、同じく総合的な学習の時間で行った「小麦栽培研究」の授業である。高収量・高品質な栽培条件を調べるため、光(LED8色)、肥料、酸性度、土と、栽培条件の異なる24チームに分けて研究を行った。種をまいて収穫した後、脱穀し、タンパク質量を量り、分析した結果をまとめて発表を行った。
三つ目は、放課後に集まった有志6名による、本物の水害ロボットの製作である。中学1年では授業と同じ「河川の堤防が決壊直後に被害を最小限にするロボット」を、中学2年で「自宅を床上浸水から守るロボット」を完成させ、各所で発表を行い注目を集めた。
【写真】
「医療に役立つロボット」成果発表会

審査委員より

一般に、理科の実験は授業時数を使うし、準備にも労力や経費がかかるため、たくさん用意するのはなかなか難しい。ところが朝川教諭は、本物のワクワクに満ちた探究活動を豊富に用意し、総合的な学習の時間に取り組んだ点でユニークである。ホンモノのロボットを作製するというだけで面白そうなのに、自然災害時に被害を最小限に食い止めるためのロボット開発と言われれば、誰もが真剣に取り組みたくなるだろう。学習の必然性を的確に組織しつつ、生徒の興味・関心を最大限に刺激する、優れた教育活動である。今後の継続と発展を期待したい。

プロフィール

朝川 真行

【所属先役職】
岡山中学校・岡山高等学校 教諭

【活動開始時期】
2020年

【団体所在地】
岡山県岡山市

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体97名(中学生相当97名)
○指導者:内部8名、外部4名
○開催ペースやクラス数:総合的な学習の時間は週1回、有志メンバーは週1回