博報賞

活動タイトル

差別と貧困をなくし、共に生きる社会をつくる

特定非営利活動法人クロスベイス

国際文化・多文化共生教育|奨励賞| キーワード:大阪府
特定非営利活動法人クロスベイス

活動内容

あらゆる子どもの多様性を尊重し、可能性を拓くために

 「差別と貧困をなくし、共に生きる社会をつくる」というビジョンを掲げて活動を展開するクロスベイス。学習サポート教室DO-YA、体験活動DO/COの2つの活動は、外国にルーツをもつ子どもたちの居場所づくり、学習保障、体験を通しての地域への発信となっている。学習支援として、中学生を対象とした学びの場「DO-YA」と小学1~6年生を対象とした小学生「DO-YA」という学びの場を提供している。子どもたちとスタッフが1対1の関係で関わり、学びの伴走と雑談のなかでこぼれ出る子どもたちの思いに丁寧に寄り添っている。
体験活動を提供するDO/COは、「探求型」「知識型」「イベント型」の目的別に、キャンプや英語カフェ、大学キャンパスツアー、ワークショップなどに取り組んでいる。さまざまな体験が子どもたちの視野を広げ、キャリア形成の動機づけにつながっている。特に、地域に出て行く活動はこうした子どもたちの存在について地域住民が理解する機会にもなっている。
地域にこだわり活動を続けていることで、地域にしっかり根づいた団体として位置づけられている。2022年秋に多文化共生のまちづくり拠点「いくのコーライブズパーク」が開始するが、この実現の推進力にもなっている。

【写真】
学習サポート教室DO-YA(どぉや)

審査委員より

ヘイトスピーチを発端に、出自や家庭環境によって子どもの尊厳が侵害されることのないよう、多様性の尊重や公正な社会の実現に向けた強い思いのもと、外国にルーツをもつ子どもたちに寄り添った居場所づくりや学習保障に取り組んでいることに敬意を表したい。学習支援だけでなく、体験活動にも力を入れており、外国にルーツをもつ子どもたちが地域の一員であることを地域に見せる仕掛けも見られる。今後、多文化共生のまちづくり拠点「いくのコーライブズパーク」にこの活動がどのように反映され、さらなる発展が見られるのか、期待したい。

プロフィール

特定非営利活動法人クロスベイス

【代表者】
宋 悟

【役 職】
代表理事

【活動開始時期】
2017年

【団体所在地】
大阪府大阪市生野区

【HP】
https://www.cross-base.org/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体50名(小学生相当13名、中学生相当17名、高校生相当20名)
○指導者数:内部5名、外部10名
○開催ペースやクラス数:毎週3日、3クラス(コマ)