博報賞

活動タイトル

駅にあるアンテナショップの活動の広がり ~夢を育むショップは地域と共に~

岡山県立誕生寺支援学校 地域学校協働本部

特別支援教育|博報賞| キーワード:岡山県
岡山県立誕生寺支援学校 地域学校協働本部

活動内容

夢は夢元(ゆげ)から ~地域の絆を育む地域学校協働本部の実践~

昭和46年の開校時から、「地域との交流会」が住民の企画・運営で開催されるなど、地域全体で学校を応援する取り組みが行われてきたが、平成24年に地域学校協働本部が設置されたことで地域と学校の連携が一層加速した。地域学校協働本部には、2名の地域学校協働活動推進員が配置され、推進員が教員の要望を受け、登録されている120名を超える学校支援ボランティアをコーディネートしながら協働活動を展開している。
代表的な実践が、JR弓削駅にある「野の花ショップ 夢元(ゆげ)」である。ショップには生徒が作業学習でつくった花の苗や焼き物、木工製品や農作物などが販売されている。またコーヒーや焼菓子を楽しむことができ、地域の方の憩いの場となっている。販売や接客は生徒の主体的な学習となり生徒の給食時間は、ボランティアが担当する。まさに、連携した活動となっている。野の花ショップは、移動アンテナショップ、サテライトショップへと発展し、その他にも音楽鑑賞、読み聞かせ、農業体験などのさまざまな協働活動が実施されている。
地域学校協働本部の実践は、小学部から高等部の児童生徒の学習支援として、また、卒業生支援として成果をもたらしているとともに、地域の絆を確かめ、地域の人々のぬくもりのある人間関係を育むためになくてはならない活動となっている。

【写真】
サテライト美咲での中学部の集合写真

審査委員より

学校教育活動の場を学校のみならず、地域にも広げ、地域の人たちと共に教育活動が実践されている。学校と地域学校協働本部が連携した協働活動は、2013年度から継続的に実施され、小学部高学年から高等部の児童生徒が参加する活動となっている。協働活動を通して、児童生徒が地域の人々と交流しながら成長している様子が伝わってくる。加えて、協働活動は卒業生の居場所づくりにも、地域づくりにも貢献している。協働活動を推進することが、インクルーシブな社会の実現をもたらすことを予感させ、特別支援学校における地域学校協働本部の実践モデルと言える。

プロフィール

岡山県立誕生寺支援学校 地域学校協働本部

【代表者】
土居 隆博

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2013年

【団体所在地】
岡山県久米郡久米南町

【HP】
http://www.tanjoji.okayama-c.ed.jp/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:アンテナショップ(高等部生各回7名程度)
移動アンテナショップ(中学部生 2、3年生全員15~25名、高等部生 3年生全員30~50名)
○指導者:2名程度
○協力者(ボランティア等):20名
○開催ペース:週2回