博報賞

活動タイトル

カリキュラム・マネジメントによる言語能力の育成 ~学びの山を登ろう~

高知市立江陽小学校

国語教育|博報賞| キーワード:高知県
高知市立江陽小学校

活動内容

話に花を咲かせ、学びの地図を片手に、カリキュラム・マネジメントで学びの山へ!

高知市立江陽小学校の取り組みは、学びを主体的なものにしていくための新しいカリキュラム・マネジメントであり、その中核に国語科「話すこと・聞くこと」を位置づけている。
まず、どういう力をつけるかといった学習のゴールを明確化し、そこに至るためのプロセスを、子どもとともに計画し実施する取り組みが進められている。これは「学びの山を登ろう」という学校の教育目標として確立されていて、単元づくりのほか、学校運営のいたる所に活かされている。
次に、「学びの地図」という取り組みもある。これは全教科等の単元配列を可視化し、学びを構造化・焦点化するもので、これによって単元を関連づけ、国語科で身につけた資質・能力を他教科等でも活用・発展させ、主体的かつ有機的な学習の展開ができるよう工夫されている。
さらに、主体的な学びを支える実践として、国語科の学習では、「話すこと・聞くこと」を中心に授業改善が進められている。併せて、毎週水曜日の帯時間には「花はなタイム」として、「質問じゃんけん」「いいとこみつけ」など、まさに話に花を咲かせ、温かい関わりをつくりだすグループ活動が行われている。
こうした、主体的・対話的で深い学びを目指したオリジナリティあふれるカリキュラム・マネジメントの取り組みが、全教職員一丸となって進められている。

【写真】
帯時間「花はなタイム」で語り合う6年生

審査委員より

江陽小学校の取り組みは、単元を主体的・対話的に深く学んでいけるようなオリジナリティあふれるカリキュラム・マネジメントの実践として高く評価できる。「学びの山」は、ゴールを明確化しそこへ至るプロセスを具体的に整理し共有・調整するもので、学習指導のほか学校運営にも活かされている。全教科の単元配列を可視化し構造化・焦点化する「学びの地図」という取り組みもある。教科を越えて学習内容が有機的に関連づけられ、国語科の学びが他教科にも活かされている。さらに、班で温かな話し合いの基盤をつくる「花はなタイム」も注目される。

プロフィール

高知市立江陽小学校

【代表者】
今西 和子

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2019年

【団体所在地】
高知県高知市

【HP】
https://www.kochinet.ed.jp/koyo-e/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:448名
○指導者:内部32名、外部10名
○協力者(ボランティア等):全登録者数38名
○開催ペース:1年生から6年生まで全20学級(特別支援学級含む)で実施。 「花はなタイム」は毎週水曜日、国語科公開授業は随時実施。