博報賞

活動タイトル

外国籍児童を対象とした地域との恊働による日本語指導と居場所づくり

特定非営利活動法人シェイクハンズ

国際文化・多文化共生教育部門|-| キーワード:日本の学校生活・生活習慣指導/保護者(家庭)への支援愛知県
特定非営利活動法人シェイクハンズ

活動内容

 まず日本語の学習、そして居場所の提供。多文化共生社会に向けて地域が連携したモデル的な支援活動。
 国際理解・国際協力・多文化共生社会づくりへの貢献を目的として、とくに外国籍を持つ子どもたちのために、日本語学習や教科学習、子どもたちの居場所づくりのための支援を行っている。
 犬山市に住んでいる外国人は現在約1,900人。子どもたちの中には日本語が話せないために幼・保育園や小中学校へ通わない子もいた。こうした状況を解決するために外国籍の親や子どもたちを対象として日本語教育や生活の支援の必要があった。さらにこれを人権問題としてとらえ「人種が違っても子どもたちはこれからの時代を担う地域の大切な宝。地域全体で見守り育てることが大切」と、2009年に特定非営利活動法人「シェイクハンズ」を設立、地域や行政とも連携を取り始めた。
 事業の大きな柱に「おかえりなさい塾」がある。放課後、ランドセルを背負った約20人の子どもたちが次々とふれあいセンターにやってきて、待ち受ける約10人のボランティアの顔を見るなり元気よく「ただいま!」とあいさつをする。宿題や日本語学習をした後、親が迎えにくるまで元気よく遊び、小中学生の日本語学習・宿題・指導の場、集団の遊び場として機能している。他にも親子で通える日本語・スペイン語教室「みんなの日曜塾」。不登校児や義務教育超過年齢、来日直後の生徒の初期指導も対象とした日本語学習の場「にじいろ寺子屋」。軽度発達障害の疑われる子の学習支援「風の寺子屋」。年長児の入学準備のための日本語・生活習慣指導「プレスクール」。3~5歳時の日本語中心の遊び場「多文化にじ組」。主に中学生の受験の応援と夢の実現に向けた教室「夢のエスコート塾」。多文化ソーシャルワーカーやカウンセラーによる「生活・教育・子育て相談」など、地域と連携して活動は多彩に拡がっている。
 「シェイクハンズ」の活動はこれからの多文化社会を担う地域の活動としてモデル的、先駆的なものといえるだろう。

【写真】
おかえり塾での学習の様子(地域のコミュニティセンターにて)



審査委員より

地域の課題に密着し、多文化状況にある子どもとその保護者の置かれている環境をよく理解し、一人ひとりの子どもたちが必要とする実践を丁寧に創り上げている。地域関係機関との連携も構築され、自立的・継続的に、外国にルーツをもつ子どもたちに必要な実践を積み上げた、まさに草の根的な活動として、高く評価された。

プロフィール

愛知県 特定非営利活動法人シェイクハンズ(とくていひえいりかつどうほうじんしぇいくはんず)
【創 立】
1999年(前身団体立ち上げ)、2005年シェイクハンズと改名、2009年法人格取得
【学校(団体)規模・活動参加人数】
○児童・生徒数 : 外国人園児・児童・生徒62名(保護者約37名) ○クラス数 : 取組内容別クラス6(プログラム)
○指導者数 : 日本語・学習指導担当者17名、療育指導担当者2名、母語(スペイン語・ポルトガル語)指導者3名、
 他ボランティア11名、(NPO会員66名)