博報賞

活動タイトル

地域の親が推進する障害を持つ子どもたちへの個別指導、自立支援活動

NPO法人 地域生活支援ネットワークサロン

特別支援教育部門|-| キーワード:北海道

活動の目標・方針

どんな障害のある人も、一人一人がもっている力を発揮しながら、自分らしく生き生きと生活することができる豊かな地域づくりを目指し、ネットワークづくりやコーディネートなど地域の環境づくりを支援する。

活動内容

1993年に発足した、障害児の親が中心となり、自分らしい子育てができる環境づくりをめざした「マザーグースの会」が前身であり、2000年に現在の組織が創立された。基本理念である「子どもたち一人一人が主体性を発揮できる環境整備を進める」には、「障害があるか、ないか」といった前提は全くなく、障害児たちが自己の有用感をもち、社会参加できるよう、活動している。こうした柔軟な対応から、軽度発達障害(LD、ADHD、高機能自閉症など)や不登校児まで対象とした幅広い活動に広がっており、釧路地区に、なくてはならない存在となった。発達障害児童等に対する主要な事業は現在次の3つである。
1. 「ゆうゆうクラブ事業」 登録した地域の学生などのスタッフによる、個別派遣事業で、障害児の家族からの自立、よき相談役となるなどの役割を担う。
2. 「児童居宅介護事業とアシストサービス事業」 ヘルパーによる買い物やスポーツ活動のための「ケアサービス」など。
3. 児童デイサービス「ぽれっこ倶楽部」 放課後・長期休暇中の活動支援。



審査委員より

障害種別の枠を越えてあらゆる発達障害を持つ子どもを育む地域の環境作りはこれからの大きな社会的課題である。本NPO法人の実践はそうした豊かな教育環境作りの好例である。特に、自閉症や重度障害の支援に加え、軽度発達障害への取組み、さらには不登校児童生徒への個別支援など、新しい特別支援教育の明日のイメージを描くものとして高く評価される。

プロフィール

NPO法人 地域生活支援ネットワークサロン

団体概要

【創立】
2000年

【団体の規模】
・児童・生徒数(これまでの利用者) 約200
・ボランティア数 約100
・職員数 約60

主な著書・論文・文章など

2002年 「エプロンおばさん流 子育てそれでいいのだ」 NPO法人 地域生活支援ネットワークサロン
2004年 「くしろ圏療育・育児ガイドブック みんなのゴキゲン子育て 改訂版」 NPO法人 地域生活支援ネットワークサロン