博報賞

活動タイトル

夢に向かってたくましく生きる生徒の育成~「夢ボラ」を通して~

下関市立夢が丘中学校

日本文化・ふるさと共創教育|功労賞| キーワード:山口県
下関市立夢が丘中学校

活動内容

2005年から始まった45種類に及ぶボランティア活動でふるさと愛を育てる

夢が丘中学校ふるさと応援活動、通称「夢ボラ」は、2005年4月頃から始まった。当初は子どもたちの「ボランティア」を手段として地域住民との触れ合いの場であった。それから18年が経過、「夢ボラ」は具体的に以下のような活動を通して、たくましく生きる生徒への変化をもたらした。教師主導であったボランティア活動が、「交通安全マスコットづくり」や「アサギマダラ蝶査隊」など45種類に及ぶ生徒のアイデアを取り入れたものになってきた。
「ボランティア通帳」を用いて、めあてを振り返り、次のボランティアへの計画を立てた。
一人当たり年間約5時間、総時間は1200時間程度となる。その1時間ごとは、地域の方に指導者となって来校してもらったり、3つの校区の活動に生徒自身が参加したりして成立するものである。
継続的に地域の多様なボランティア活動に参加することで、生徒はいくつもの変容が見られた。例えば、自分たちが必要とされているという自己有用感を得て、積極的に取り組む活動が増えた。また自分が生まれ育った地域のよさを再確認し、地域を誇らしく思うようになった。生徒の願いが、校内の地域学校共同活動推進員のバックアップを強力なものとしている。
【写真】
「無事カエル隊」が交通安全祈願のマスコットを制作

審査委員より

18年間にわたって中学生が自分たちは地域のために何ができるかを考えながら発展させてきた活動である。自分が育ったふるさとのよさをよく知ることで、誇りに思い、そこで奉仕活動をすることで自己有用感を高めるというよいサイクルにつながっている。「ボランティア通帳」への記述とめあての振り返りで、積極的な取り組みも増えている。多様なボランティアへの取り組みにより、生徒のコミュニケーション力が増し、職場体験で評価が高まったり後輩へのアドバイスが丁寧になったりするなど波及的な効果も生まれている。

プロフィール

下関市立夢が丘中学校

【代表者】
静間 均

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2005年

【団体所在地】
山口県下関市

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体318名 (小学生70名、中学生248名)
○指導者:内部22名、外部14名
○協力者(ボランティア等):204名
○開催ペースやクラス数:それぞれのボランティア内容による