博報賞

活動タイトル

再会のその日まで、コロナ禍も児童との交流が続いた子ども教室20年の挑戦

若楠校区 地域子ども教室 「わかくす全員集合!!」

日本文化・ふるさと共創教育|功労賞| キーワード:佐賀県
若楠校区 地域子ども教室 「わかくす全員集合!!」

活動内容

地域みんなで提供する体験活動が子どもたちの居場所をつくり、成長を支える

地域子ども教室「わかくす全員集合!!」は、平成16年活動開始時から、次の2点を目的に活動している。一つ目は、放課後や夏休みに子どもたちが安心して遊べる場として、学校や公民館を開放すること、二つ目は、できるだけ多くの地域の大人が参加し、地域が一体となって子どもたちを見守る環境をつくることである。活動は多岐にわたり、若楠小学校、若楠公民館が主な会場となり、土曜日の午前中に開催されている。平成26年以降展開されたメニューは111種類にものぼる。小学校の図工室でうちわづくり、クリスマスリースづくり、木の実を使った動物づくり等26種類、体育館では卓球、ミニバレー、バドミントン等8種類、運動場ではグラウンドゴルフ、フリスビー、けん玉等9種類、図書室では読み聞かせ、バルーン風船等8種類のメニューが実施された。公民館では、まちあるき、デイサービス訪問、記念植樹体験等10種類のメニューが実施されている。毎回時程やメニューが載せられた手づくりのチラシが配られている。地域と連携し、佐賀市のPRマップをつくったり、公民館に「キッズカフェ」を開いたりし、シンボルキャラクター「すくすくくん」を活用してふるさとへの愛着心を喚起する工夫をしている。多くの地域住民がこれらの活動を応援し参画している。
【写真】
「すくすくくん」は児童発案の愛すべき教室のシンボル

審査委員より

学校と家庭以外に子どもたちに第三の居場所を設け、さまざまな体験活動を提供し、大変充実した取り組みである。メニュー数、その内容も年を追うごとに工夫され深化したものになっている。学校教育と社会教育が共に場を提供することで、大学生も含め、年齢層が多様な人々がみんなで子どもの健全育成にかかわろうという姿勢がみられる。平成16年以来の息の長い取り組みが、コロナ禍を経ても途絶えず、功労賞に値する活動である。

プロフィール

若楠校区 地域子ども教室 「わかくす全員集合!!」

【代表者】
永渕 史孝

【役 職】
地域子ども教室実施協議会 代表

【活動開始時期】
2004年

【団体所在地】
佐賀県佐賀市

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:平均全体45名(小学生相当42名、 幼児3名)
○指導者:平均10名
○協力者(ボランティア等):平均5名(校区内にある西九州大学子ども学部大学生ボランティア)
○開催ペース:★新型コロナ感染症流行前(2017年度)開催回数22回 1,916名(子ども1,172名、大人403名、スタッフ341名)
      ★新型コロナ感染症流行中(2020年度)開催回数2回 161名(子ども122名、大人27名、スタッフ12名)
      ★新型コロナ感染症ウィズコロナ期(2022年度)開催回数16回 1,265名(子ども873名、大人111名、スタッフ281名)