博報賞

活動タイトル

乳幼児期手話言語獲得習得支援事業「こめっこ」

特定非営利活動法人 手話言語獲得習得支援研究機構 (NPOこめっこ)

特別支援教育|博報賞| キーワード:大阪府
特定非営利活動法人 手話言語獲得習得支援研究機構 (NPOこめっこ)

活動内容

聞こえない子どもへの早期からの手話言語獲得と家族のウェルビーイングにつながる活動

2017年からコロナ禍の時期を含めて、これまで継続して、大阪府手話言語条例にある「聴覚障がい者が乳幼児期からその保護者又は家族と共に手話を習得することができる機会の確保」のために、未就学児とその家族を対象にNPO法人が取り組んでいる活動である。子どもと共に保護者も手話言語を習得することで、良好な親子関係の構築形成につながり、保護者の「きこえ」や「手話言語」に関する理解促進にも寄与している。
聞こえない乳幼児が集団の中で、発達臨床心理学専門の有識者の助言の下、手話ネイティブのろう者を中心に発達に沿ったオリジナリティの高い活動を笑顔で展開している。生き生きと活動している我が子の姿に、保護者は将来に希望をもち、楽しく子育てができるようになっている。「こめっこ」の活動に加えて、2018年から0~3歳児とその家族を対象とする「べびこめ」が始まり、2020年からは「こめっこ」を終了した小学生を対象とする「もあこめ」が誕生し新たな活動が展開されている。
こうした教育活動は、毎年開催されるシンポジウムにおいて全国発信され、全国の自治体や聴覚障害児支援関連団体、保育園、幼稚園、特別支援学校(聴覚障がい)、難聴特別支援学級等からの見学や問合せが相次いでいるなど、先駆性のある特別支援教育の活動である。
【写真】
クイズで遊んでいる様子

審査委員より

国連の「障害者の権利に関する条約」で「手話は言語」と定義されている。聞こえない子どもの乳幼児期から、日本手話があふれる環境を用意し、絵本読み、手話劇、身体運動等により、遊びながら言語としての日本手話を獲得する機会を、専門的見地を踏まえて提供している。子どもを育てる保護者の手話習得にも努めるとともに、保護者が前向きに生きることができる仕組みをつくり上げている。コロナ禍の「こめっこ動画配信」は、親子の手話獲得効果があり、新たな展開が期待できる。聞こえない子どもの確実な自立に向けた貴重な教育活動である。

プロフィール

特定非営利活動法人 手話言語獲得習得支援研究機構(NPOこめっこ)

【代表者】
物井 明子

【役 職】
代表理事

【活動開始時期】
2017年

【団体所在地】
大阪府大阪市東成区

【HP】
https://www.comekko.com/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:平均 2022年度「こめっこ」17名、「べびこめ」10名、「放課後こめっこ」5名、2023年度(4-6月)「こめっこ」22名、「べびこめ」10名、「放課後こめっこ」10名
○指導者:事務局7名(ろう3名、聴4名)、スーパーバイザー2名
○協力者(ボランティア等):33名(ろう17名 聴16名)
○開催ペースやクラス数:「こめっこ」(0-6歳)毎月第1,3土曜日、「べびこめ」(0-3歳)毎週火・金曜日、「放課後こめっこ」(3-6歳)毎月第2,4金曜日