博報賞

活動タイトル

枚方市地域発展プロジェクト「10年後、戻りたくなる枚方のまち」

東海大学付属 大阪仰星高等学校中等部

日本文化・ふるさと共創教育|博報賞| キーワード:大阪府
東海大学付属 大阪仰星高等学校中等部

活動内容

地域発展プロジェクトに参画し、社会を力強く生き抜く10の力をつける包括的取り組み

総合的な学習の時間の核に「Team Gyosei 10 Competencies(TG10Cs)」を設定し、社会を生き抜く力10を掲げている。この力を培うために、主に中学2年3年で学校所在地の枚方市の地域発展プロジェクト『10年後戻りたくなる枚方のまち』に取り組んでいる。中学2年では、枚方市のデータ分析と他の地域での取り組みを参考に、SDGsの視点から枚方市をより良い町にする仮説をたてる。実際に地域の商業施設の見学や歴史地区の人々へのインタビューから情報を分析・整理し、地域で発表会をしている。学校での審査会には地域の人を招いて、学びの成果を生徒にフィードバックしている。中学3年では、前年度の発表の中から、まちづくり協議会の意見を受けて「実現に向けて取り組むアイデア」として、「ポストコロナで不要となったプラスティックパーテーションの再利用」や「防災イベントへの参加」などの3案を選定し、企画に取り組んでいる。海外研修旅行でのインタビュー、アドバイスにより、実現アイデアの質の向上を目指している。
「戻りたくなる枚方のまち」のテーマのもとに、生徒からSDGsに重点をおいた環境への思いが出される一方で、人々のつながりに目を向けた次世代の町づくりの課題が挙げられている。
【写真】
「10年後、戻りたくなる枚方のまち」発表会

審査委員より

中学生が地域発展プロジェクトに参加し、データのみならず自分たちの足で歩いて苦労しながら「仮説」を考えているところに、地域の問題を自分の事として考える力をつけるポイントがある。市民の前でプレゼンテーションをすることも含めて、シティズンシップ教育の基礎が培われていると評価できる。発信を繰り返すことで自己有用感を育み、他教科の学びにも波及し、中等部での学習経験が高等学校での基礎探究等での活躍につながっている。学校としての独自な取り組みは、国立公立私立を問わず他校の参考になる。

プロフィール

東海大学付属 大阪仰星高等学校中等部

【代表者】
小寺 建仁

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2020年

【団体所在地】
大阪府 枚方市

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体250名(中学生250名)
○指導者数:内部18名
○協力者(ボランティア等):約30名
○開催ペースやクラス数:年間を通して、中等部1年生3クラス、中等部2年生3クラス、中等部3年生3クラスでプログラムを実施