博報賞

活動タイトル

ことばを磨き、自分の考えを広げる・深める ~「書くこと」の授業づくりを中心に~

酒田市立琢成小学校

国語教育|博報賞| キーワード:山形県
酒田市立琢成小学校

活動内容

自分のことばで「書くこと」を通して、思考力や表現力を養う

「ことばを大切にし、自ら思考を深め、相手意識をもって思いを表現する児童」を目指す、国語科を中心とした合科的な取り組み。
「的確にことばを選び、まとめる力を培うための思考ツールを使った取り組み」と「語彙を増やし、相手意識を高めるための環境づくりと活動」の二本柱で授業は展開。前者の授業ではワークシート(「読むこと」の学びを「書くこと」に活かすための思考ツール)を活用して、「ことば」を意識して考え、積み上げることで「書くこと」への抵抗感を少なくしている。また、はがきサイズの新聞形式の用紙を使い、内容を焦点化して書くことで、思考力や表現力を養う取り組みも行われている。作品は、図書館や共有スペースに展示され、児童の「自分もやってみたい」という意欲の喚起につなげている。
後者の授業では、教科書や関連図書で、読み手を引きつける文章を意識して読み、「書くこと」に活かしている。また興味関心のあることばを集める「言葉のポケット」や自主学習メニューでことばへの興味を広げ、図書館も活用して、「書くこと」の意欲を刺激している。
教師は学年や教科の枠を越えたチームを組んで単元デザインを話し合うなど、協働して計画的な授業に努めている。

【写真】
友達と考えを伝え合い、学びを深める

審査委員より

酒田市立琢成小学校は、壁新聞、はがき新聞などを国語授業中で有効に活用し、目的意識・相手意識をもって、考えたことをまとめる取り組みを展開している。これは他教科の学習にも役立つものである。朝の会のスピーチ、異学年交流、学校文集など、楽しくコミュニケーション力を伸ばす取り組みがなされている他、学校図書館利用の推進、語彙力をつけるための活動なども意欲的に行われている。子どもの一人ひとりのことばを大切にし、主体的な思考力・表現力を育てる多面的な取り組みを、教員が連携しながら進めていることは、高く評価できる。

プロフィール

酒田市立琢成小学校

【代表者】
上松 由美子

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2017年

【団体所在地】
山形県酒田市

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:157名 ○クラス数:基本8学級(通常学級・特別支援学級)