博報賞

活動タイトル

「本の紹介活動」から始める主体的な読み手を育てる読書指導

堺市立新浅香山小学校

国語・日本語教育部門|-| キーワード:表現力/創造力大阪府
堺市立新浅香山小学校

活動内容

国語科の「本の紹介活動」を全校の共通課題とすることで、読書に親しみ、読書の幅を広げる

 「主体的な読み手」を、目的意識をもって評価しながら読み進めることのできる読み手とし、国語の授業において学校図書館を活用し、楽しむために読む、知識を得るために読むなど、進んで本を手に取ることのできる主体的な読み手を育てることを目標とした。
 国語の授業において、「単元を貫く言語活動」として「本の紹介活動」を位置づけ、読書に親しみ、読書の幅を広げ深める読書指導を実施している。全学年を対象とした、おすすめの本を紹介する「読書新聞」(「はがき新聞」)には、本の題名、作者の名前、主題を一文で表したキャッチコピー、おすすめの場面の紹介などを書く。紹介する相手を意識して本を選び、おすすめポイントには、印象に残ったことばや場面など本文を引用する。本を紹介するためには文章をよく読み、作者の伝えたいことをできるだけ短い文章で表したり、推薦する内容を自分のことばで表現したりする力が必要であり、このような学習を繰り返し行うことによって、思考力・判断力・表現力が育まれることになる。「読書新聞」は、学校図書館に展示するとともに、本に貼っておき、その本を読んだ人が感想を書くための感想カードとポストを設置することで、学年を超えた伝え合いの場として有効な取り組みとなった。
 本の紹介活動では他に「音読劇(2年)」「読み聞かせ(1・3年)」「ブックトーク(4年)」「ブックポスター・本の帯(5年)」「ブックポップ(6年)」「パスファインダー(3・5・6年)」など、発達段階に応じた多様な活動や、新聞を活用した学習実践も行なわれており、こうして経験した表現方法は他の学習にも活かされている。
 また、学校図書館を活用した読書指導では、火曜日〜金曜日の朝、全校一斉「読書タイム」を設定し、読み聞かせ・新聞を読む・本の紹介活動など、読書の幅を広げる工夫が行なわれている。
 こうした活動は他校へと広がりつつあり、「読書新聞」の取り組みなどはセミナーやワークショップで数多く紹介されている。

【写真】
「本の紹介はがき新聞」を参考に、本を選ぶ



審査委員より

国語科の言語活動の中に読書をしっかり位置づけるとともに、NIE教育をうまく取り入れている。学校図書館の充実はもちろん、本の帯、ブックポスター、ポップなどのほか、はがき新聞などの本の紹介活動が有意義である。また、新聞を読むNIE活動のほか、はがき新聞など発信型のNIEも展開し有機的に関連づけられ、主体的な学びを構築することになっている。保育園などとの交流、読書カルテなどの取り組みも高く評価される。

プロフィール

大阪府 堺市立新浅香山小学校(さかいしりつしんあさかやましょうがっこう)

【代表者】
德永 加代 (とくなが かよ)

【役 職】
校長

【創立】
1988年

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○児童・生徒数 : 291名 ○クラス数 : 14 ○指導者数 : 23名