博報賞

活動タイトル

豊かな里山の魅力を発見し地域内外に発信しよう ~里山の子どもたちの躍進~

久重naturalチーム

日本文化・ふるさと共創教育|博報賞| キーワード:高知県
久重naturalチーム

活動内容

里山を探検し発見し、食や文化を手づくりし、まちづくりに子ども自ら参画する活動

久重naturalチームは、高知市子どもまちづくり基金助成金事業「こうちこどもファンド」への応募をきっかけにできた団体で、地域をよくしたいという思いをもつ子ども、卒業生から構成され、サポートとして地域住民、保護者、地域団体組織がかかわっている。久重は高知市の中山間に位置し、里山と田園風景が広がり、多様な動植物が生息している。
発足当初は、子どもたち自身「何ができるのか」と手探りだったが、地域をよく知る大人に里山でできる体験活動を教えてもらい、自分たちの地域を再発見していった。4年間の活動で、春の七草探し、食べられる野草レシピ・保存食・防災食づくり、有用植物の軟膏づくり、星空観察会、ホタル保全活動、休耕田の景観植物、「久重のまちづくり計画」策定会議への参加等を行っている。第2期「久重のまちづくり計画」冊子を子ども代表が高知市長に報告・提出した。その後、子どもたちから自分たちも久重の会議に入ってまちづくりを考えたいと声があがり、久重地域連携協議会に「久重youth(ゆーす)」部会を立ち上げることになった。子どもたちからは自然遊びや昔遊びを地域の方に教えてもらったことへの喜びの感想、地域の大人からは子どもたちの成長に目を見張り、地域の一員として意見に耳を傾ける姿勢が出ている。
【写真】
春の七草フェスタで七草がゆを料理する子どもたち

審査委員より

自然の中で暮らしていても普段は気づかない里山のよさに、子どもたちは地域の大人によって目を向けられるようになった。里山の豊かさにふれるプログラムの積み重ねによって、子どもたちは次第に自分たちで未来のまちづくりについて考えていくようになり、子どもの部会を立ち上げるまでに至っている。大人もふるさとの活性化に向けて真剣に子どもたちの声に耳を傾け、共に考える仕組みが効果をあげている。小さな集落でも、大人が子どもたちの声を聞く姿勢をもてば、自己表現や内容の質の高さにつながるよい事例である。

プロフィール

久重naturalチーム

【代表者】
武林 由希子

【役 職】
大人責任者・久重地域連携協議会 理事

【活動開始時期】
2018年

【団体所在地】
高知県高知市

【HP】
https://www.kyuujuu-satoyama.com/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体21名(小学生相当15名、中学生相当3名、その他3名)
○指導者:内部1名、外部7名
○協力者(ボランティア等):14名
○開催ペース:月に1~2回