博報賞

活動タイトル

ESDの視点を踏まえた世界遺産学習・地域学習

奈良市立飛鳥小学校

日本文化・ふるさと共創教育|奨励賞| キーワード:奈良県
奈良市立飛鳥小学校

活動内容

先人の想い、営みに触れて、学校全体で「気づき・考え・行動」するふるさと学習

「奈良を深く知り」自信をもって、地域を語ることができる子どもに育ってほしいという願いを背景に、教員が校区にある地域遺産を調べ、まとめた独自教材を用いて、2001年から世界遺産学習・地域学習に取り組んでいる。2009年にユネスコスクールの認定を受けた後は、「総合なら」(総合的な学習の時間)を中心に、ESDの視点を取り入れた学習を行っている。
小学校6年間の年間計画の下、学習内容とSDGsの達成目標を関連づけた指導計画を作成。低学年は生活科、中高学年は総合的な学習の時間を活用して、地域の豊かな自然や文化財などを主体的に調べている。郷土に貢献した先人の想い、願い、営みに触れることができるように、地域に出かけ、直接体験することを大切に活動し、調べたことについて発表・討論を重ねていく。そして6年間の学習を基盤に、飛鳥地域から世界をより良くするために自分にできることを考え実行する、「飛鳥スマイル・キッズ」の活動を学習の総仕上げとしている。
また本校は、コミュニティ・スクールであり、毎月の地域コーディネーター会議などを通して地域とのつながりも深い。学校と地域が協働で持続可能な社会づくりの担い手を育む実践が続けられている。

【写真】
4年生 奈良公園の鹿との共生についての討論

審査委員より

世界遺産学習の目標、ESDの目標、総合的な学習の時間の目標を学校の全体計画の中できちんと位置づけて、「なら」の学習を組み立てている。特に第5学年第6学年では児童の主体的な取り組みによって、持続可能な社会に向けて自分たちができることを考えていこうとする姿勢が育まれている。コミュニティ・スクールとして地域のコーディネーター会議が定期的に開催され、地域が学校を支えている。伝統文化を継承するのみならず、持続可能な発展をめざす「ふるさと共創」の新しい取り組みとして奨励賞を贈る。

プロフィール

奈良市立飛鳥小学校

【代表者】
毛利 康人

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2001年

【団体所在地】
奈良県奈良市

【HP】
http://www.naracity.ed.jp/asuka-e/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:455名 ○クラス数:12クラス ○指導者数:教員 26名、外部講師(ゲストティーチャー)4名 ○協力者(ボランティア等):10名