博報賞

活動タイトル

人や地域とつながる「子ども民生委員活動」

大牟田市立中友小学校

教育活性化部門|博報賞| キーワード:地域の活性化/まちづくりプラン/行政などへの提案/地域の担い手社会的・現代的な課題に対応した活動・学習/教材・指導方法開発福岡県
大牟田市立中友小学校

活動内容

高齢者との交流から課題を見つけ、安心して暮らせる町づくりを目指す

中友小学校の「子ども民生委員活動」は、高齢者のためにもっと役に立ちたいという子どもたちの想いと、地域福祉を担う人材に育ってほしいという地域の願いが合致し、2010年にスタートした。
子どもたち一人ひとりに委嘱状を渡す交付式から始まるこの活動は、社会福祉協議会や民生委員・児童委員などと連携し、「SDGs③すべての人に健康と福祉」を軸に、5年生の総合的な学習の時間を中心に行っている。独居高齢者宅訪問、募金活動のほか、認知症について正しい理解を深める認知症学習、認知症の方に出会ったときの対処法を学ぶ認知症SOSネットワーク模擬訓練など、高齢者を支える町づくりについて考えを深めている。
活動の中で民生委員や高齢者の地域への熱い想いに触れ、よりよい中友校区にしたいという気持ちが高まる。そして高齢者の暮らしを知り、高齢者に学び、高齢者の立場で地域の課題を見出しながら、子どもたちは自分たちにできることを考え実践していく。
さらに子どもたちは、高齢者の方々の笑顔や活動を多くの方に認められることにより、活動への手応えと自分たちの成長を感じ取り、活動終了後も自主的に施設を訪問するなど積極的に地域と関わり続けている。

【写真】
子ども民生委員として地域を回り名刺を渡しました

審査委員より

独居の高齢者を訪問する活動などを中心とする子ども民生委員活動の取組は、独創的で、発想がユニークである。また、これからの社会には欠かせない取り組みの一つと考えることができ、そこには大きな教育的な効果も期待できる。子どもの元気な笑顔と賑やかな声、活動する足音が、地域とそこに住む人々に活力を与え続けることを願いたい。今後は、さらなる子ども主体の探究活動とすること、そこでの豊かな学びが実現すること、それをカリキュラム・マネジメントしながら質高く維持することなどにも期待したい。

プロフィール

大牟田市立中友小学校

【代表者】
島津 義浩

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2010年

【HP】
http://www.e-net21.city.omuta.fukuoka.jp/nakatomo-es/

【団体所在地】
福岡県大牟田市

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:145名 ○クラス数:6クラス ○指導者数:16名