博報賞

活動タイトル

地域の郷土芸能活動の中核となる23年間の郷土芸能クラブによる「御殿万歳」「チャラボコ太鼓」の伝承活動

岡崎市立細川小学校

文化教養育成部門|-| キーワード:愛知県

活動の目標・方針

「豊かな感性をもち、思いやりのある心豊かな子」の育成
・子供たちの中にふるさとを誇りに思い、ふるさとを愛する心を育て、将来の「生きる力」 につなげる。
・継続する郷土芸能継承の活動を特色ある学校づくりの柱とし、活力ある学校運営に生かす。

活動内容

明治時代後期に学区に伝わった「御殿万歳」の継承を願い、1982年、郷土芸能クラブが誕生した。
「~のますますのご発展は 千秋 万歳楽までも」と、見る者の繁栄を祝う御殿万歳は、敬老会や福祉施設、新年の祝いの場などに招かれ、大変喜ばれてきた。 2000年には学区の祭礼で奉納されるチャラボコ太鼓もクラブとして発足させ、総合的な学習の中で「ふるさと学習」として活動している。両クラブとも 4~6年生までの各学年10名が学年に応じた計画に従い、3年間活動する。地域の伝統芸能であっても、一般の児童にはなじみが薄い。練習と発表を通して活動の意義や価値に気付いたクラブ員が、全校児童や保護者に地域の文化への理解を促している。本年度は、9月に愛知万博への出演が決まり、活動意欲はますます高まっている。昨年度、チャラボコクラブが、伝統のリズムを生かした曲「村積山の四季」を創作した。このように、伝統文化の継承を、健全な児童の育成や地域文化の発信など、今求められる学校づくりに生かす努力をしている。



審査委員より

昭和57年に郷土芸能クラブ(御殿万歳)を発足させ、創設者の指導を得ながら、23年の永きにわたって伝統芸能の保存と伝承の活動を展開している。郷土芸能の活動に取り組んでいる学校との交流、施設での慰問など活動に広がりが見られる。教職員が郷土芸能の意義を認め、活動が年間計画にもとづいて体系的、継続的に行われている。

プロフィール

岡崎市立細川小学校【文部科学大臣奨励賞受賞】

団体概要

【創立】
1871年

【団体の規模】
・児童・生徒数 423
・クラス数 13
・指導者数 23

主な著書・論文・文章など

1996年 郷土読本「改訂版 ほそかわ」 岡崎市立細川小学校
2002年 論文「ふるさとに学び、豊かな心をはぐくむ-伝統文化・自然・人々との関わりを通して-」(子どもたちに豊かな心とたくましく生きる力を) 愛知県教育委員会