博報賞

第50回「博報賞」贈呈式・祝賀会

第50回「博報賞」贈呈式・祝賀会

日時:2019年11月8日(金)16:00~
会場:日本工業倶楽部

2019年11月8日、日本工業倶楽部にて第50回「博報賞」贈呈式・祝賀会を開催いたしました。第50回は全国から72件の推薦をいただいた中から、23件の受賞者に対し、顕彰させていただきました。贈呈式終了後には、祝賀会を開催し、審査委員の先生方や受賞者同士の活発な情報交換が行われました。

戸田裕一理事長挨拶

第50回「博報賞」 贈呈式にあたり、ひと言ご挨拶申し上げます。
本日、児童教育の分野で、豊かな教育実績をお持ちの7名の審査委員の先生方をお迎えし、また文部科学省からは初等中等教育局 青木隆一視学官のご臨席を得まして、ここに第50回「博報賞」の贈呈式を執り行えますことは、誠に意義深いことであると存じます。
「博報賞」は、次の世代を担う子どもたちに対し、献身的な教育実践と、地道な研究努力とを続けて来られた団体ならび個人に、その実績を顕彰し、助成することを目的とするものであり、子どもたちの心に豊かな人間性を育てることを、念願といたしております。
本年度も、関係各方面から数多くのご推薦をいただきました。そのうえで、ここにご列席の審査委員の先生方の厳正・適確なご審査を経まして、12件の博報賞および、1件の功労賞、10件の奨励賞を贈呈する運びとなりました。
ご推薦いただきました方々に対し、また、審査、選考の労をお取りくださいました審査委員の先生方に対しまして、改めて厚く御礼申し上げます。
これまで多年にわたり、たゆまざる努力を続けられ、優れた業績を上げて来られましたご受賞の皆様方、お一人お一人の今日(こんにち)までのご苦労がいかに大変なものであったかを改めてご推察申し上げ、ここにその微意(びい)を表しますために、正賞としての賞状と、些少(さしょう)ではございますが、副賞をお贈り申し上げ、顕彰させていただきたいと存じます。
本日、ご受賞の皆様方におかれましては、ご健康にご留意いただき、皆様方の後に続いて活躍される、数多くの教育者の良き先(せん)達(だつ)として、今後一層ご活躍になりますよう、お願い申し上げまして、ご挨拶といたします。

柘植雅義審査委員長
審査経過報告

皆さま、本日はおめでとうございます。世界へと発信する新教育課程による教育が始まっています。その趣旨を先取りし、地域課題や学校課題をしっかり押さえ、未来を生きる子どもたちに夢とロマンを託したすばらしい成果をあげられましたことに心より敬意を表し、お祝い申し上げる次第です。
それでは、審査の経過につきましてご報告いたします。

第50回「博報賞」には、全国都道府県の教育委員会を始め、児童・生徒の教育に携わる諸団体および、有識者の皆さまから、数多くご推薦を賜りました。ご推薦は、5部門合わせて、72件ございました。本年の7月、8月に審査委員会を開催いたしまして、皆さまのご業績を一つ一つ充分に時間をかけて、慎重に審査させていただきました。どの部門におきましても、新教育課程の動向を見据えたこれからの教育を牽引する優れた実践が多くありました。
その中で、それぞれの部門の課題に、特に対応した実践として、

  • 国語・日本語教育部門  2件
  • 特別支援教育部門    1件
  • 日本文化・ふるさと共創教育部門  4件
  • 教育活性化部門     5件

合わせて12件の博報賞を、また、1件の功労賞と、10件の奨励賞を選び、正式決定とさせていただきました。

次に、文部科学大臣賞について申し上げます博報賞受賞者の中から、

  • 岩手県 盛岡市立桜城(さくらぎ)小学校 様
    「心をつなぐことばの交流ができる子をめざして」
  • 兵庫県 尼崎(あまがさき)市立下(しも)坂部(さかべ)小学校 様
    「近松とともに ~教育活動の柱として『近松(ちかまつ)郷土(きょうど)学習(がくしゅう)』を位置付けた取り組み」
  • 山梨県 認定NPO法人 フードバンク山梨 様
    「生活困窮(こんきゅう)世帯で暮らす子どもたちへの学習と生活支援教室『えんぴつひろば』」

以上、3件を文部科学大臣賞にご推挙させていただきました。
このような優れた実践が、各賞の受賞を契機として全国の学校へと広がっていきますことも、私共の大きな喜びでございます。ご受賞されました皆さま方の、今後一層のご活躍とご研鑽をお祈り申し上げる次第です。以上、簡単ではございますが、審査の経過報告といたします。