博報賞

活動タイトル

地域と協働で行う特別支援教育の推進~子どもや保護者、先生に届く支援を目指して~

京都府立桃山養護学校

特別支援教育部門|| キーワード:京都府
京都府立桃山養護学校

活動内容

 2007年の学校教育法の一部改正に伴い、特別支援教育のセンター的機能を一層発揮するため「ももやま地域支援センター」を立ち上げ(センターの前身である地域連携校内委員会は2003年にスタート)、本格的に地域におけるネットワークを構築しながら特別支援教育を支援してきた。当センターのメンバーは総勢30名で、センター長・副センター長・専任地域支援コーディネーター(京都府独自の施策)3名・校内公募の特別支援教育コーディネーター25名で構成されている。 主な活動としては①教育相談、発達相談②研修支援③研修講座④その他(地域生活支援相談、教材教具の貸し出し、学校施設の利用)があげられる。
 ①の2008年度延べ件数は856件で内訳は保幼23件、小学校339件、中学校247件、高等学校247件である。特徴としては、高校生や高等学校への支援数が多いこと、高校生への支援を通して得た視点を保幼小中の各ライフステージの支援に生かしていること、直面する問題解決と自立と社会参加を視野に入れた支援を行っていること、実際の教育現場を巡回し、授業参観や発達検査を通し本人や保護者、担任への具体的な支援を行っていることがあげられる。
 ②では学校(園)での職員研修会やPTA、保護者学習会へ講師を派遣している。担任作成のアセスメント票に基づく事例検討や保護者とサポートブック作成のワーク等具体的な支援を行っている。
 ③では、「ももやま土曜講座」「スキルアップ学習会」「ジョブチャレンジセミナー」(発達障害のある高校生対象)「ティーチャートレーニング」「思春期ライフスキル講習会」(中学校、高等学校の教師対象)「キッズサマーキャンプ」(発達障害のある小学校低学年対象のSST)等特別支援教育推進のための事業も併せて行っている。「体育祭をのりきりました。」、「就職でき、今も続いています。」等々の声が相談者から寄せられている。今後も自己を肯定的にとらえ、自立と社会参加につながる支援が、子どもや保護者、先生に届くよう、センター全員で取り組んでいきたいと考えている。
【写真】「キッズサマーキャンプ」で、「ルールを守って」をめあてにプールを楽しむ子どもたち



審査委員より

特別支援教育の推進校として、専門家等との組織的な連携を図り、モデル的なセンター機能の役割を幅広い実践的な活動を通して発揮してきた点は高く評価できる。また、地域を中心とするシステム作りだけでなく、全国的な発信をしてきたこと、さらに、高等学校まで含めたLD・AD/HD生徒への支援は、現在、教育的ニーズが高く注目に値する。

プロフィール

【創立】
1974年
【団体の規模】
・名児童・生徒数:159名
・クラス数:30
・指導者数:128名