博報賞

活動タイトル

30年間の親の会や行政との連携による先駆的組織活動

島根県聴覚言語障害教育研究会

特別支援教育部門|-| キーワード:島根県

活動の目標・方針

聴覚言語障害に関する研修を通じて、専門的な知識・技能を修得するとともに、指導理論と実践の結合をめざし、担当教員一人一人の指導力の向上と日々の実践の共有化を図り多様な教育的ニーズに応える。

活動内容

本会は創設以来一貫して、聴覚・言語障害に係る研修と実践の充実を図り、会員相互の連携強化をめざした様々な活動を展開し、教育・医療・保健・福祉等の関係する諸機関とのネットワークを構築しながら現在に至っている。また、聴覚・言語障害を単に子どもが抱える障害としてとらえるのではなく、周囲他者とのコミュニケーションの障害、あるいは関係の障害としてとらえ直し、子ども一人一人のニーズに応じた取り組みを重要視してきた。これまでの実践により、本会会員が所属する通級指導教室等は、該当の子どもたちばかりでなく、その保護者や家族、学校関係者にとって欠くことのできない拠り所となっている。さらに、会員の多くは、障害のある子どもたちの地域支援システムのスタッフとして参画したり、療育キャンプ等を企画・運営したりするなど、学校や地域での子どもたちの「暮らし」の充実を図る重要なリソースの役割も果たしている。あわせて、本会で積み上げてきた理論と支援の在り方を広く外部に伝えていく活動にも取り組んでいるところである。



審査委員より

30年にわたり、ことばときこえの教室担当者を中心に聴覚言語障害教育に関わる県内教員の連携的研修組織として機能してきた。医療・保健・福祉機関、また親の会や行政と連携した活動も展開しており、長年にわたる堅実なネットワークづくりと弾力的な運営は今後の特別支援教育の基盤となる活動内容として高く評価できる。

プロフィール

島根県聴覚言語障害教育研究会【文部科学大臣奨励賞受賞】

団体概要

【創立】
1975年

【団体の規模】
現会員数 124

主な著書・論文・文章など

1984年 「難聴・言語障害特殊学級運営の手引き」 島根県聴覚言語障害教育研究会
1985年 「難聴・言語障害児の指導事例集」 島根県聴覚言語障害教育研究会
1998年 「提言 島根の"通級による指導"を考える」 島根県聴覚言語障害教育研究会
2001年 第30回 全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会全国大会島根大会要項
2002年 第30回 全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会全国大会島根大会記録集