博報賞

活動タイトル

住民参加による学校構想づくり、教科センター方式を核とした教育課程の開発

聖籠町立聖籠中学校

教育活性化部門|-| キーワード:新潟県

活動の目標・方針

「教科センター方式を核とした生徒、教職員、保護者、地域が共に創る学校」

活動内容

教育が変革している中、住民が主体となってカリキュラムまで作るという全国にもまれな学校づくりを行なっている。
新潟県内初の教科センター方式を取り入れた中学校として開校した。学校づくりに際しては、まったくの素人である地域の建設推進委員会のメンバーが、「学校とは何か、子どもたちは何のために学校へ行くのか」といった問題を一から問いなおした学習会を重ねて、学校のあり方そのものから検討した。校舎完成後も保護者や一般町民が学校運営に継続してかかわれる仕組みを作るといった、本格的な住民参加で行われた。
教科によって学級単位、ホームベース単位、習熟度別・課題別などの少人数単位での授業によって、様々な集団にかかわれる仕組みを導入。中でも学校側の企画ではなく、地域住民が伝えたいこと、中学生と一緒に学習したいことを優先させた「選択みらい」はバラエティ豊かな生涯学習講座となっている。これらの新しい取り組みによって、「学校という"まち"が創る学び」を実現させ、不登校、暴力事件が半減し、「地域とかかわる生徒は思いやりの心が育まれる」という調査結果を得た。



審査委員より

地域住民の総意を生かして建設された斬新な校舎、地域住民との共働による学校運営、校舎の機能を十分に生かすことのできる教育課程の開発、多様な人との出会いを可能にした学校生活のシステムの構築等々、ハードからソフトまでの総合的な学校づくりを実現した。生徒は自分の学校を誇りにし、学校が楽しいと感じている。

プロフィール

聖籠町立聖籠中学校【文部科学大臣奨励賞受賞】

団体概要

【創立】
2001年

【団体の規模】
・児童・生徒数 456
・クラス数 14
・指導者数 43

主な著書・論文・文章など

2001年 「地域がつくる学校 聖籠町統合中学校開設のあゆみ」 手島勇平・清水義晴 博進堂
2003年 「学校という"まち"が創る学び」 手島勇平・坂口眞生・玉井康之 ぎょうせい
2003年 「平成14・15年度実践のあゆみ 概要編」 聖籠町立聖籠中学校
2004年 「聖籠町民立聖籠中学校への道」 NHK出版 編聖籠町・聖籠町教育委員会
2004年 「平成15年度(3年次)研究開発実施報告書」 聖籠町立聖籠中学校