博報賞

活動タイトル

40年間の愛鳥活動を基軸に、自然・社会環境とのかかわりを大切に全教育活動で環境教育を展開

旭川市立台場小学校

教育活性化部門|| キーワード:北海道

活動の目標・方針

環境や環境と自分とのかかわりについての理解を深め、環境に対する関心や豊かな感性を培うとともに、意欲的にかかわることを通して、よりよく環境に働きかけようとしたり他への思いやりをもって生きようとする態度を養う

活動内容

森林、丘陵、河川などの大自然に恵まれた地域にあると同時に.児童養護施設から通学する児童が全体の40%を占めるという特殊性をもっている。こうした特殊性の中で、各教科等に「環境」を視点とする一貫した教育を導入したことがユニークである。目指す子ども像を「やさしく(情)・かしこく(知)・たくましく(意・体)」とし、学年別目標と実施プランを作成し実践している。活動は、44年目を迎える愛鳥活動を核に、与えられた「環境」を「自然環境」と「社会環境(地域や友達を含めた人的なもの、文化、学校の歴史など)」の二面をもって捉えて教材化し、学習テーマを策定している。また「環境」とのかかわり方については、「環境から学ぶ」「環境について学ぶ」「環境のために学ぶ」という3つの側面を大切にしている。例えば、低学年では身近な施設で暮らすお年寄りとのかかわりの中から、思いやりの心で接しようとする姿勢などを身に付け、高学年では国語や社会の学習の中から、「守る」だけの保護ではなく自然の力を引き出すためのかかわりの必要性に気付くなど、大きな成長が見られる。



審査委員より

昭和30年代から、長年にわたり愛鳥活動を中心とした環境教育を展開してきた。その環境教育は、自然環境や社会環境とのかかわりを大切に、各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間など、全教育活動において、情意、認知、行動の三つの側面をおさえて実践し、他を思う心や共に学び合う子どもを育成している。

プロフィール

旭川市立台場小学校

団体概要

【創立】
1920年

【団体の規模】
・児童・生徒数 71
・クラス数 8 (知的、情緒2含む)
・指導者数 19

主な著書・論文・文章など

1960年 「北海道知事賞(愛鳥思想普及)」
1967年 「第21回鳥獣保護功労者小学校部文部大臣賞」「第2回鳥獣保護実績発表大会農林大臣賞」
2000年 「第54回愛鳥週間全国野鳥の保護のつどい文部大臣奨励賞」
2003年 「第38回全国野生生物保護実績発表大会林野庁長官賞」 など十数賞