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教育課題に関する研究会議
「博報財団 教育イノベーションイニシアティブ」キックオフミーティング

2018.04.05

3月24日(土)、博報財団研究開発局主催の教育課題に関する研究会議「博報財団 教育イノベーションイニシアティブ キックオフミーティング」が赤坂インターシティ コンファレンスセンターで開催されました。教育行政を担う文科省や経産省の省庁関係者をはじめ、教育界を牽引する教育長、学校長、研究者、教育NPO関連、ビジネス界の方々、あわせて53名にお集まりいただきました。

冒頭に、博報財団 研究開発局長兼こども研究所長の八木 祥和から「教育イノベーションイニシアティブ」の主旨と想いについて説明をさせていただきました。①知恵の交流による新たなソリューション開発、②教育改革ネットワークの構築、③教育改革の社会ムーブメント化、という3つの具体的な挑戦課題を提示いたしました。

続いて、文部科学省初等中等教育局 財務課長の合田哲雄氏より、「『出藍の誉れ』時代の教育―浮足立たずに進化するためにー」というタイトルでご講演をいただきました。合田財務課長からは、学びを踏まえ自らを成長させることが要請される『出藍の誉れ』時代において、教育分野においても、他省庁、企業、教育NPOなどの垣根を越えた大きなアライアンスを組んでいく必要があること、また、教育の課題を考える上での原点として「何のための学びか」という問いが最も重要になること、など貴重な提言をいただきました。

さらに、WWFジャパン代表理事副会長の淡輪敬三氏より、「変革期に求められる教育とは何かーグローバルビジネスの視点からー」というタイトルでご講演をいただきました。淡輪代表理事副会長からは、ご自身の体験を交え、日本企業が直面する課題、「個」や「組織」の関係性、さらに時代を切り開く変革リーダーが備えるべき基礎的な能力や企業組織の未来形についてお話をいただきました。

その後、お二方の講演内容を深掘りする形で、参加者を巻き込んだディスカッションを実施いたしました。ディスカッションでは、「そもそも何のために学ぶのか」という問題提起をきっかけに、「自分はどういう人間で何が大事なのか、何を達成したいのか、という問いに対峙することが、『学びに向かう力』を育成する鍵になる」という重要な指摘がなされるなど、大変示唆に富んだ議論が展開されました。また、課題設定力や仮説設定力の重要性、日本の子どもたちに足りない「決断力」の育み方についても活発な意見交換が行われました。

懇親会では、教育界各領域の方々から熱い応援メッセージを多数いただきました。また、参加者の同士の親睦も深まり、会場では、ディスカッションでは取り上げられなかった、数多くの興味深い議論が交わされました。

「博報財団 教育イノベーションイニシアティブ」では、今後、お集まりいただいた方々をはじめとする教育界・ビジネス界の第一人者のご協力を仰ぎつつ、教育とビジネスから導かれる知見のダイナミックな交流を通じた、教育課題に関する研究を行ってまいります。教育改革推進のための実践的なソリューションを開発するとともに、未来志向の教育改革を推進する人財をつなぐ全国ネットワークも構築していく予定です。この度のキックオフミーティングでは、教育改革を後押しするこの一連のムーブメントづくりに向け、貴重な一歩を踏み出せたものと考えております。