児童教育実践についての
研究助成

第20回研究成果発表会

日時:2026年8月29日(土)10:00~20:00
会場:東京コンファレンスセンター・品川

当日は、2025年度に助成を終了した対象者と現在助成中の対象者、計23名が発表を行い、審査委員の先生方からコメントを頂きました。
その後、各組ごとにポスターセッションを行い、発表者同士、また助成中の第21回助成対象者や審査委員の先生方を交えて、活発な質疑応答・意見交換・情報交換が行われました。
成果発表会終了後には、針生審査委員長より優秀賞2名が発表され、受賞者に賞状と副賞を贈呈いたしました。その後、集合写真撮影/交流会を行いました。

発表者: 

※研究成果報告書(要約)は、各回のページからご覧いただけます。

審査委員: 針生 悦子  東京大学大学院 教授(審査委員長)
長田 友紀  筑波大学 教授
米田 英嗣  青山学院大学 教授
田中 祐輔  筑波大学 教授
藤野 博   東京学芸大学大学院 教授
(50音順・審査委員長除く/敬称略)
  • 受付

  • 常務理事ご挨拶

  • 研究成果発表

  • 中間報告

  • 審査委員コメント

  • ポスターセッション

  • ポスターセッション

  • ポスターセッション

  • ポスターセッション

  • 審査委員長 総評 優秀賞発表

  • 優秀賞贈呈

  • 優秀賞記念写真

  • 集合記念写真

  • 乾杯・ご挨拶

  • 交流会

  • 交流会

  • 交流会

  • 交流会

審査委員長総括コメント


  • 針生 悦子 審査委員長

  • 皆さま、本日はここまでの長丁場、本当にお疲れ様でした。

    お一人お一人の発表時間は必ずしも長くなく、これまでじっくり研究に取り組まれてきた皆さんにとっては、もっと話したかったという思いがあったのではないかと思います。また、私たち審査委員としても、もっと皆さんとお話ししたかったという思いがあります。コメントの時間は質疑応答という形ではありませんので、本当はもう少しお話を伺った上でコメントしたかったということもありました。しかし、ここまで研究を進め、本日の発表にたどり着かれたことについては、ぜひ皆さんご自身を褒めていただきたいと思います。

    本日の発表を拝見して、教育というのは人に関わる仕事ですが、典型的には、学校の先生として教えることや、子どもの育ちをサポートする役割として考えられるかもしれません。しかし、その現場で実践をしたり、何らかの改善を行ったりしようとすると、結局は現場にいる子どもと教員だけでは成り立たないのだと感じました。

    皆さんの発表を伺っていて思ったことは、医療関係者やさまざまな専門職の方々、あるいは学外の施設など、多様な関係者を巻き込みながら研究を進められていたということです。そのネットワークの力があるということ自体、皆さんがまさに教育に携わるにふさわしい人材であることを改めて確認する機会となりました。

    研究そのものもすばらしいのですが、そのようなネットワークを築きながら研究を進めてこられたことも、本当にすばらしいことだと感じながら聞かせていただいていました。

    研究にはテーマがあり、それについてある程度見通しを得て報告ができれば、一つの区切りとなります。しかし、その中で築かれたネットワークは、この先も皆さんにとって大切な財産であり続けることでしょう。また、本日このような形でお集まりいただいたことで、新たなネットワークも生まれていくのではないかと思います。

    実際に、過去にもこの研究成果発表会に参加された方々が、ここで築いたネットワークをもとに新たな研究を展開されるということがありました。

    今後、この研究助成が皆さんの研究や教育分野の発展に寄与し、さらに新たな成果につながっていくことを期待しまして、本日の皆さんへの御礼と総評に代えさせていただきます。

    本日は、ありがとうございました。

優秀賞受賞者コメント

※所属・役職は発表時のもの

石田 修(いしだ おさむ)氏 千葉大学 准教授

研究タイトル 『ことばの教室で活用できる構音障害のAI構音支援アプリの開発と実践』

  • 本日はこのような賞をいただき、大変嬉しく思っております、ありがとうございました。

    この研究を思いついたのは、ちょうど10年ほど前、私が小学校のことばの教室の教員をしていた頃です。現場で課題を感じていたものの、当時は学校という立場の中で取り組むには非常に難しい状況でした。今回、博報堂教育財団の研究助成をいただきまして、一つの形にすることができ、大変嬉しく思っております。また、昨年の研究成果発表会で知り合った先生と、今年の4月から共同研究者として新たに研究を進めることができました。今回の研究をさらに発展させる形で研究を進めることができたことも、この研究助成が非常に大きな力になったと感じております。

    今回開発したアプリケーションを社会実装し、子どもたちや保護者、先生方から「使ってよかった」と言っていただけるようになりたいと思っています。そして、ことばの課題に早く気づき、早期の改善につなげることで、ことばのことで悩む子どもたちを少しでも減らしたいという思いを一番の目標にして、その実現に向けて、これからも頑張っていきたいと思います。

    本日はどうもありがとうございました。

実吉 綾子(さねよし あやこ)氏 帝京大学 准教授

研究タイトル『漢字の読み書きを支える視覚認知機能の解明と学習支援プログラムの開発』

  • この度は身に余る賞をいただき、大変恐縮しております。ありがとうございます。
    私は以前の研究助成で未就学児を対象とした研究に助成をいただき、今回は幼少期から小学生までを対象に、ことばの支援を行う研究に携わらせていただきました。もともとは大学生などを対象に、支援とは直接関係のない空間認知の研究などをしておりました。本研究助成を受けたことで、学校の先生方や保護者の方々、そして子どもたちが文字の読み書きを習得する中でどのような困りごとを抱えているのかを知ることができました。文字の認識に必要な視覚認知の機能を明らかにすることで、これまで自分が取り組んできた研究が支援に役立てられるのだと実感するきっかけになりました。

    今後は、今回開発した文字の読み書きを支える認知機能発達支援のアプリケーションもなるべく早く公開し、より良い支援につなげていけたらと思っております。また、今回の研究成果発表会でも新たな出会いがあり、一緒に研究できる機会が増えそうだと感じておりますので、これからをとても楽しみにしております。

    博報堂教育財団の皆様の多大なるご支援、そして審査委員の先生方の温かいご指導により、本研究成果を形にすることができました。この場を借りて心より感謝申し上げます。また、多くの刺激と応援をくださった他の参加者の皆様にも御礼を申し上げます。

    本日は、誠にありがとうございました。