博報賞

活動タイトル

学校改革を学校と一体となって推進するユニークな地域ボランティア活動

和田中地域本部

教育活性化部門|| キーワード:東京都

活動の目標・方針

・和田中学校全般のサポート
・学校を取り巻く地域の人々が思いを寄せ合い、責任を分かち、関わることで、学校を核とした「市民」社会の構築の足がかりとなること。

活動内容

「とにかくエネルギーのある人に来て欲しい。」公立中学校初の民間人校長、杉並区立和田中学校藤原校長の言葉である。平成15年度の着任以来、〔よのなか〕科などの斬新な試みを打ち出し、学校を支援するボランティアは年間百名を超えている。エネルギーに溢れたボランティア全体のマネジメントを行うべく、「地域本部」が設置された。まず「和田中土曜日寺子屋(略称ドテラ)」を立ち上げ、以後、「図書室の司書業務」、「iキッズ計画」、「校庭緑化とグリーンキーパーズ」、「壁画アート」、「廃自動車まるごと解体」など様々なプロジェクトを手がけた。地域本部は、普段からボランティアで召集できる人材ネットワークを統括し、タイミングよく動員するマネジメントを行っている。そこには、「教師と生徒」や「親と子」といった直属の上下関係ではない豊かで柔らかな「ナナメの関係」が生まれている。学校を取り巻く地域の人々が思いを寄せ合い、責任を分かち、関わること。地域本部の活動は、学校を核にした「市民」社会の構築の足がかりとなるものである。



審査委員より

学校を核にした「市民」社会づくりをめざした、自主的、自律的、創造的な学校と地域の連携モデルである。市民の『やってみたい』『協力したい』という希望や意思をまとめて、土曜日の学習サポート、学校図書館の司書業務サポート、学校の緑の保守等について、市民が積極的に関わり活動している。

プロフィール

和田中地域本部

団体概要

【創立】
2004年

【団体の規模】
・事務局スタッフ 20
・サポートスタッフ 80

主な著書・論文・文章など

2004年 「公立学校の逆襲 いい学校をつくる!」 著者 藤原和博(和田中学校長) 朝日新聞社