世界の子ども
日本語ネットワーク推進

プログラム参加者の声

日本校教師インタビュー

参加後の生徒たちの変化を目の当たりにしこれは"人生"に関わる体験だと実感。

宇都宮市立星が丘中学校 英語 半田 優子 教諭〈国内交流班〉

  • 半田 優子 教諭
  • この体験を、多くの生徒たちに味わってほしい

    「費用負担もなく子どもたちを海外に連れて行ける、何だか面白そうな募集がある」----初めてこのプログラムの存在を知った第4回の時には、そのような軽い認識のままで応募しました。
    実施に際しては、現場が主体となって参加が決まりいざプログラムが動き始めると、様々な国の教師や生徒たちと双方向でコミュニケーションを取ることが可能なプログラムが組まれており、予想以上に充実した内容に驚かされました。そしてプログラム修了後には、参加した多くの生徒たちが自身で留学をしたり、海外と関わりのある学校に進学したりと、生徒たちの変化を見ることができました。
    実施に際しては、現場が主体となって世界に視野を広げて巣立って行く生徒たちの姿に、「これは生徒たちの人生に関わる体験ができるプログラムなのだ」と実感し、他の生徒たちにもぜひ同じ体験を味わってほしいと思い、再度応募することにしたのです。

    同僚教師の温かいサポートに助けられ

    今回のプログラムでは、本当は海外訪問の引率を担当したかったのですが、夏休みは部活の大会の時期と重るため「国内交流」を担当しました。当時は1年生の担任も受けもっており、学校が始まったばかりの4月にクラスの子どもたちを残して合宿へ行くのは心配でしたが、周囲の先生方が「生徒たちをよろしくね」「クラスは任せて」と温かく送り出してくれ、大変助かりました。
    合宿での子どもたちは、最初はなかなか伝えたいことが伝わらないようで表情もこわばり、どうしたらいいのか悩んでいたようです。しかし、一緒に生活すればするほど、「『心が近くなった』と感じた」と、喜んでいました。初めて目にする海外の文化や宗教の違いは何ら問題にはならず、逆にお互いを尊重することを学ぶ機会となったようです。
    海外の先生方はどの国の方も皆さん日本語がお上手。何を言ってもわかってくれるので、私たち教職員も自国の子どもたちのことや教育現場の悩みなど、多くの話をすることができました。

    子どもたちの変化と、自身の新鮮な発見

    今回のプログラムを終えて、子どもたちの積極性に違いが現れたように感じています。以前はボランティアを募るような場面で「誰かいない?」と聞いても消極的だった子どもが自分から前に出るようになったり、人前でハキハキと話せなかった子どもが自信ありげに話せるようになったり。それぞれの内面とコミュニケーション力にちょっとした変化がうかがえました。私自身も今回のプログラムを通してワクワクする体験をし、「子どもたちを信じて任せれば何が返ってくるのか?」「子どもたちにどこまで任せられるのか?」など、新鮮な発見がありました。
    前回は一部の教員しか関わらなかったため、その他の教員はこういった体験を共有することができませんでしたが、今回は全校で貴重な体験を分かち合えました。もし、次の機会があるならば、またぜひ応募してこの体験をより多くの生徒たち・教員に味わってもらいたいと思います。