menu1
menu2
menu3
menu4
chara_main

本を読むことや文章を書くことの楽しさを知ってもらうために全国5カ所で行う作文教室の様子をレポートします。講師は、『大勢の中のあなたへ』(朝日学生新聞社)の著者であるひきたよしあき先生です。

第1回 古河市立古河第二小学校(茨城県)
第2回 石巻市立北村小学校(宮城県)
第3回 新潟市立巻南小学校(新潟県)
第4回 西条市立神戸小学校(愛媛県)
第5回 倉敷市立上成小学校(岡山県)

point-book

ひきたよしあき先生が、小学2年生の2クラス68名を対象に、小学生時代の読書体験や、読む力や書く力を伸ばすためのヒントについて話しました。

chara-fukidashi class-img

11月19日 朝日小学生新聞

佐藤隆之校長にお話を聞きました

school-principal

ひきたさん 本日行う作文教室は「読書推せん文」を書こうというものですが、一般的な読書感想文ではなく「誰かに伝えよう」というところが大きなポイントです。お母さんや友だちに「こういうところが面白いよ」と紹介していくことで、本を読むこと、ものを書くこと、人に伝える力を伸ばしていければと思います。古河第二小学校では国語教育に力を入れていますか。
佐藤校長 国語教育に限らず、今年度の全校テーマは「コミュニケーションの充実」です。一人ひとりが「今日こんなことがあったよ」とか「面白いことがあったよ」といった自分の思いを伝えることを大事にしていこうという取り組みを行っています。今伺って、読書感想文は先生に提出しますが、やはり「面白かった」という気持ちを誰かに伝えたい、というのが基本だと思います。なにかカタチから入ってしまうのではなく、本を読んで面白かったという思い、ワクワクした思いを誰かと共有したいという気持ちですね。「ねぇねぇ、聞いてよ」というのが原点だと思います。
ひきたさん そうですね、まさにそこが作文教室のテーマです。
佐藤校長 図書室も教頭先生と図書支援員が本が好きで、子どもたちに喜んでもらえる本は何か、本を手にとりやすい環境とは、といったことを懸命に考えて整備しています。
ひきたさん 子どもたちもそれを感じていますか。
佐藤校長 夏休みに図書室をリニューアルして本も増やしましたが、新学期が始まり、保護者との連絡帳に「図書室が変わって楽しみにしている」「本が増えて嬉しい」といった感想をもっていることが書かれていました。本校は児童たちの図書室の利用率がとても高いことも特徴です。
ひきたさん それは素晴らしいことですね。
佐藤校長 読書は楽しいと、きっかけをつくることが大切ですね。この読書推せん文の「誰かに伝えたい」というのもとても大事な視点だと思います。
ひきたさん 「誰かに伝えよう」というと、相手のことを考えます。そうすると文章がガラリと変わります。そこが面白いところです。

library

充実した図書室

point-book

ひきたよしあき先生が、「読書推せん文」のポイントを説明した後、5・6年生19名のみなさんが書いた作品を紹介しました。

chara-fukidashi class-img

11月28日 朝日小学生新聞

平塚正雄教頭にお話を聞きました

school-principal

ひきたさん 本日は「お気に入りの一冊をあなたへ」という作文の授業を行いますが、北村小学校では国語教育や作文にどのように取り組んでいますか。
平塚教頭 今年の校内研究が国語となっており、研究主任を中心に取り組んでいます。今日の出張授業への申込みもその流れで行われました。今は読むところからスタートしていますが、読後の感想を伝えることを通して、書く力を伸ばしていければと考えています。また校長も学校目標の一つに「読書活動の推進」を掲げ、学級担任もそれを受けて力を入れています。
ひきたさん 校舎の真ん中に図書室が配置されていますね。廊下を通っていると図書室に入っているような設計が素晴らしいですね。
平塚教頭 オープンスペースのようなつくりで開放的な雰囲気が特徴の図書室です。  
ひきたさん 児童の利用率はいかがですか。
平塚教頭 一昨年までは貸出率は高くなかったのですが、昨年から学校司書が配置され、その活躍もあり昨年、今年と貸出しはとても多くなってきています。
ひきたさん 本棚が手にとりやすく、読みやすい並びになっています。図書室を整理することが貸出しのアップにもつながるんですね。 
平塚教頭 はい、自慢できる図書室になりました。また教育委員会からのサポートで新書を入れることもでき、書庫が充実してきています。
ひきたさん 先ほど読書で書く力を伸ばすというお話が出ましたが、児童たちは作文は得意ですか。
平塚教頭 アンケート調査をしたのですが、「書くのは苦手」という子が多いですね。「どういう言葉を使ったらいいのかわからない」という回答が目立ち、低学年になると「何を書いて良いのかわからない」という子も多かったです。
ひきたさん 今日は少人数で、2時間分授業ができますから、皆で楽しく学びながら「何を書いてもいいんだよ」と伝える授業をします。
平塚教頭 それは楽しみです。どうぞよろしくお願いします。

library

開放的で利用しやすい図書室

point-book

ひきたよしあき先生が、小学6年生の2クラス74名に、「お気に入りの本を誰にすすめたいか、なぜすすめたいかを考え、その思いを素直に文章にしよう」と語りかけました。

chara-fukidashi class-img

12月14日 朝日小学生新聞

浅野秀之校長にお話を聞きました

school-principal

ひきたさん 巻南小学校では読書についてどのような取り組みをされていますか。
浅野校長 新潟市ではすべての小中学校に図書館司書を配置しています。そのため本校も図書館が充実し、配架もできてとても使いやすくなっています。また読書案内、指導なども年に何回かクラスごとに実施しています。5、6年生を中心にした図書委員会も「おすすめの本紹介」などの活動を積極的に行っています。20人ほどの図書委員が司書と連携しながらしっかり考えて、たとえば長期休みの前には「家の人と読みましょう」といった呼びかけのもと、ふさわしい本を選んで紹介するなど、大変頑張ってくれています。
ひきたさん 児童が児童にすすめているのが素晴らしいですね。
浅野校長 春と秋には「読書旬間」という取り組みを設けて、図書委員だけではなく多くの児童が「私のおすすめの本」というカードをつくり、それを司書が整理して紹介するようにしています。するとその本の貸出率がとても高くなります。友だちからすすめられると「読んでみたい」と思うようですね。  
ひきたさん 児童の図書室の利用率はとても高そうですね。
浅野校長 今年度は全校で年間4万冊を目標にしていますが、すでに3万冊を超えているので(11月現在)、達成できると思います。本校の図書室には「たたみコーナー」があり、小さなテーブルも設置して低学年が気軽に利用できるようにしています。このコーナーも人気ですね。
ひきたさん 自分の考えを表現する面ではいかがですか。
浅野校長 コミュニケーション能力は本校でも課題です。なかなか自分の考えや思いを整理して、うまく伝えることがむずかしいですね。文部科学省による「GIGAスクール構想」にもとづいて、昨年度末に児童たちにタブレット端末が整備され、これを自己表現力を育むことにも活用していきたいと考えていますが、取り組みはまだ始まったばかりです。本日の「読書推せん文」という活動は「誰かに伝える」ということを考えて書くとうかがっていますので、表現の仕方をぜひ児童たちにご指導ください。

library

「たたみコーナー」もあり利用率が高い図書館

point-book

ひきたよしあき先生が、小学4年生の2クラス36名に、「自分の好きな本を、誰にすすめたいか考えて書くと、とてもわかりやすく伝わる文章になります」と語りかけました。

chara-fukidashi class-img

1月9日 朝日小学生新聞

倉﨑博校長と山内雅博教頭にお話を聞きました

school-principal

ひきたさん 神戸小学校では児童の読書指導にどのように取り組んでいますか。
山内教頭 本校の調査によると、児童たちは「本を読んでいる」という意識はありますが、保護者の皆さまからは「読書量が少ない」という声をいただいています。そこで本離れが進まないように、毎朝学校にきて準備ができた児童から本を読む「読書の時間」を設けています。10分ほどですが思い思いの本を読むようにしています。また特徴的なところでは、ギガスクール構想で一人ずつタブレットが整備されており、これを活用しています。現在、試用期間ではありますが電子書籍のサブスクリプションサービスを導入し、タブレットで電子図書を読むという、新しい読書体験を提供しています。読んだ本の積み重ねやランキングも表示されるので、楽しく取り組んでいるようです。
ひきたさん タブレットの読書体験とは進んでいますね。
倉﨑校長 西条市にも電子図書館があり、登録すると1回3冊まで電子図書を借りることができ、主に上級生で利用している児童が多いようです。タブレットの活用は昨年度からですが、気軽に使えるというメリットがあるせいか、休み時間も読書をしている姿を今まで以上に見られるようになりました。この1年でタブレットは学校生活の一部になったように活用されているので、それが全体の読書量のアップにつながっているものと期待しています。
ひきたさん 読むことの一方で書くことの指導はいかがですか。
倉﨑校長 全国学力学習調査状況の考察によると、本校の児童は書くことについて「短くまとめることがやや弱い」という結果が出ています。そこで現在、各授業の終わりに、その授業でわかったこと、心に残ったこと、疑問を持ったこと、もう少し調べたいと思ったことなどを書く時間を設けています。本校では「きらり」と呼んでいるのですが、感じ考えたことを「きらり」として書いていこう、という取り組みを行っています。それが少しでも表現力の向上につながればと思っています。

library

読書は図書室とタブレットを併用しています

point-book

ひきたよしあき先生が、小学6年生の2クラス73名に、「すすめたい人に向けて、本のおもしろさを伝え、その人の心を揺さぶるような文章にしよう」と語りかけました。

chara-fukidashi class-img

1月16日 朝日小学生新聞

守分久人校長にお話を聞きました

school-principal

ひきたさん 上成小学校ではどのような読書指導をされていますか。
守分校長 毎週1回は全校あげて「読書の時間」を設けて図書室で本を借りる取り組みを続けています。4冊借りて一週間後に返却しますからしっかり読む児童は相当の読書量になります。また月に1回ほどは地域ボランティア、保護者のご協力を得て「読み聞かせの会」を開いています。選書も学年ごとに配慮していただき、学校の図書室、市立図書館あるいはご自宅の蔵書から選んだ本を読んでいただきます。
ひきたさん それは素晴らしいです。
守分校長 毎回児童たちが熱心に聞き入る姿が印象的です。地域の方とのふれあいと同時に、本に親しむ良い機会になっていると思います。
ひきたさん 図書室も充実していそうですね。
守分校長 倉敷市では各校に司書が配置されているおかげもあり、利用しやすい環境が整っています。児童への図書の紹介についても力を入れています。たとえば市からは毎月学年ごとに推薦図書が選定されるのですが、本校ではその表紙をコピーしボード貼りして紹介しています。授業で人権や環境問題を取り上げるタイミングに合わせて関連図書を置いたコーナーや特定の作家の作品をまとめて紹介しているデスクなどもあります。さらに低学年向けには、市長や市の職員が選書に関わり新たに購入した「いちねんせいぶんこ」が人気です。文字通り、一年生に読書の道案内をし、おすすめの本を置いてあるコーナーです。
ひきたさん 本に関心を持てるような紹介がなされていますね。
守分校長 読みたい本をすぐに手にできるように、3年ほど前から管理システムが電子化されています。2台の端末で検索や貸出し、返却などができるようになっていて、児童たちもすっかり慣れて活用しています。これからもより利用しやすい図書室づくりに取り組みたいと思います。

library

低学年に人気の「いちねんせいぶんこ」をはじめ充実の図書室