「博報賞」
受賞者の活動紹介

第56回「博報賞」 奨励賞受賞
[東京都]特定非営利活動法人 メタノイア

難民申請者の子どもと地域社会をつなぐ日本語教室「Mutluわらび」
国際文化・多文化共生教育領域

 特定非営利活動法人 メタノイアは、制度的に不安定な立場に置かれる難民・移民の子どもに着目し、クルド人難民申請者の子どもたちが多く暮らす川口市で、ことばの壁や差別的言動により不安を感じる、未来への展望が見えづらい子どもたちに寄り添い、子どもたちの居場所となる「Mutluわらび」の活動を行っている。「Mutlu」とはトルコ語で「幸せ」を意味することばである。
 丁寧なアセスメントに基づくカリキュラムの作成とそれに基づく学習支援やスタッフと子どもたちとの丁寧な対話もさることながら、この活動の特色となっているのは、当事者性をもつクルド人スタッフの存在である。さまざまな制度的制限の中、自分の未来を見いだせない子どもたちにとって、クルド人スタッフは日本社会で生きるロールモデルとなっている。学習支援により分かる・できることが増え、ロールモデルに触れることで、子どもたちは自尊心を取り戻し、自分自身にも可能性があることに気づいていく。
 同じ背景をもち、困難を抱える子どもたちが仲間を見つけ、未来を切り拓くきっかけが得られる居場所。そしてそこで、子どもたちが日常のささやかな、そして自分の人生の「Mutlu」を見つけられることを願う。そのような居場所が「Mutluわらび」である。

日常の授業風景:日本語教師からことばを学ぶ
日常の授業風景:日本語教師からことばを学ぶ
同じ境遇の友達と痛みも喜びも分かち合う
同じ境遇の友達と痛みも喜びも分かち合う

※記載の所属・役職は、受賞当時のものです。

博報賞とは

「博報賞」は、児童教育現場の活性化と支援を目的に、財団設立とともにつくられました。日々教育現場で尽力されている学校・団体・教育実践者の「波及効果が期待できる草の根的な活動と貢献」を顕彰しています。また、その成果の共有、地道な活動の継続と拡大の支援も行っています。
※活動領域:国語教育/日本語教育/特別支援教育/日本文化・ふるさと共創教育/国際文化・多文化共生教育 など

現在、第57回「博報賞」の応募を受付中です!(応募受付期間:2026年4月1日~6月25日 ※財団必着)
詳細は博報賞のページをご覧ください。
*博報賞に関するお問い合わせ先
hakuhoushou@hakuhodo.co.jp (博報賞担当宛)

その他の活動報告