
活動内容
時間と空間と人間を結び、自分の地域を再発見
総合的な学習の時間に地域学習と平和学習の二本柱として、沖縄市立山内中学校との51年ぶりの姉妹校交流再開をした。これは、本校の玄関に「友情は国境を越えて」という石碑を起点にして、この地域と沖縄とのつながりを「平和の尊さ」「友情の価値」という教育資源として捉えた。50年以上前に山内中学校と交流していた地域住民を探し、当時の様子や沖縄への想いを聞き取ったり、その方の当時の文通相手や関係者と会ったりして、記録や写真、文集などの資料から交流の歴史を再構成した。また、こうして収集した情報を掲示物や新聞でまとめ、地域の祭りで発信することで、かつて交流のあった地域住民を探す活動となった。このように、生徒の活動は、自分自身の中だけにとどまらず、地域社会とも連携・協働して、世代を超えた「学びの連鎖」が生まれている。
この活動の拠点として「地域コミュニティルーム・Peace加茂」を設置し、山内中学校との交流や地域に関する歴史資料を蓄積・展示する場としている。地域住民の学びの場・憩いの場となり、生徒にとっては「自分の地域を再発見する場」となっている。
【写真】
半世紀前に交流をしていた山内中学校卒業生らが来校
審査委員より
木津川市立泉川中学校と、51年前まで交流があった沖縄の学校との交流を再開したり、交流に関わる地域住民を地域の祭りで巻き込み、関わる人々を増やしたりした。こうした取組を生徒が主体性を発揮して、探究的な学びを連続・発展させている。それとともに、生徒の探究を支えるために、「地域コミュニティルーム・Peace加茂」を設置したり、教員間の連携を図ったりしていることで、持続可能な取組となっている。これらの点が評価された。
プロフィール
木津川市立泉川中学校
【代表者】
塩見 優典
【役 職】
校長
【活動開始時期】
2022年
【団体所在地】
京都府木津川市
【HP】
http://www.kizu.ed.jp/izumigawa-jhs/
【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体219名(内訳)中学生219名
○指導者:内部21名
○協力者(ボランティア等):20名
○開催ペースやクラス数:8クラス




