博報賞

活動タイトル

100年後も豊かな津山城西へ!
~学びの意義を高めるPBLの実践~

津山市立西小学校

独創性と先駆性を兼ね備えた教育活動|博報賞| キーワード:岡山県
津山市立西小学校

活動内容

児童の問題意識を起点に、社会とのつながりで解決策を考え実行する探究的な学び

 学校教育目標「自分で見つける(自立)、みんなで学ぶ(自他尊重)」の具現化に向けて、児童の願いや問いを活かしながら、地域資源を効果的に活用するPBL(かすちゃんタイム)を中核として、全校児童が系統的かつ体系的に学ぶ教育課程を編成し実践した。
 PBL(かすちゃんタイム)は、第4~6学年児童が、「100年後も豊かな津山城西の実現」に向け、7~12月の総合的な学習の時間で活動する。児童が興味・関心に応じて、「観光」「食」「つくる」の3つのラボから選択し、問題意識を共有する仲間とチームを組み、主体的かつ協働的に学んでいく。令和6年度は15チームが活動し、多様な「人・もの・こと」と関わりながら企画書を練り上げ、問題発見から解決策の立案・実行・検証を行う主体的・対話的で深い学びを実現した。例えば、地域のゴミ問題解決のため「プレイした人がポイ捨てはダメだと感じてもらう」をコンセプトにしたオリジナルゲームを開発し、多くの人に参加を呼びかけ、参加者からのアンケートを分析し、改善を重ねた。
 このように子どもの主体性を引き出すために、教師の伴走者としての支援の見える化やポータルサイト「Wiz」を構築・活用している。

【写真】
児童自ら外部と交渉を試みる様子

審査委員より

 津山市立西小学校は、学校教育目標の具現化に向けて、総合的な学習の時間を中核として学習活動に取り組んでいる。特に、児童が日常生活の中で感じる問題意識を起点にして、企画書を作成し、社会とのつながりを意識して課題を解決していく必然性を感じられるようにしている。また、児童一人ひとりが自分のペースで探究的に学べるように、専用ポータルサイト「Wiz」を構築し活用していることは、これからの教育に求められる教育支援の在り方として評価できる。

プロフィール

津山市立西小学校

【代表者】
小椋 行治

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2022年

【団体所在地】
岡山県津山市

【HP】
http://www.schoolweb.ne.jp/tsuyama/nishi-e/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体90名(内訳)小学生90名
○指導者:内部4名、外部1名
○協力者(ボランティア等):3名
○開催ペースやクラス数:毎年7~12月の週1、2回(年間約35時間)、4~6学年全3クラス