活動内容
人と人とが関わり合う読書活動で、子どものことばの力と学校・地域の読む文化を育む
子ども一人ひとりが本と出会った足跡を確かめることのできる「読書通帳」や、自分にぴったりの本を選ぶことができるようにする「推薦図書」、そして読み聞かせや「『おすすめの本』読書ビンゴ」などの工夫によって、子どもたちが生き生きと読書活動に取り組む姿が素晴らしい。子どもが意欲的・主体的に読書に取り組むための工夫が相互に関連づけられ、蓄積されているところに、旭丘小学校の実践の魅力がある。他の読者とつながることによって、一人ひとりの読書行為は活性化され、豊かに輝くということを豊かに実践し、証明した。
本や文章を読んで得たものを人に伝えようとすることは、とても大切なことで、本が人によって媒介され、広まっていけば、その本の内容を分かち合うことになる。旭丘小学校の皆さんはそれを実践し、本が自分たちの味方になってくれるのかということを知った。だからこそ、学校・地域をあげての活動になり得たのだと思う。本を媒介として学校と地域の人々同士が協働することの面白さと意義を自覚するきっかけになったのである。協働の読書活動を通じて、人と人との関わりを築く「ことばの力」が育つことを知り、「ことば」への信頼を育てる。そのことが人の成長に何よりも大切なことだと旭丘小学校の取組は教えている。
【写真】
学校図書館で本を借りる3年生の児童の様子
審査委員より
「読書通帳」や「推薦図書」、読み聞かせ、「『おすすめの本』読書ビンゴ」などの工夫によって、子どもたちの生き生きとした読書活動を生み出していることが素晴らしい。子どもが他の読者とつながることによって、一人ひとりの読書行為は活性化され、読む文化が育まれるということを豊かに実践し、証明した。また、協働の読書活動を通じて、人と人との関わりを築く「ことばの力」が育つことを明らかにし、「ことば」への信頼を育てる。そのことが人の成長に何よりも大切なことだと旭丘小学校の取組は教えている。
プロフィール
倉敷市立旭丘小学校
【代表者】
藤田 哲彦
【役 職】
校長
【活動開始時期】
2016年
【団体所在地】
岡山県倉敷市
【HP】
https://www.kurashiki-oky.ed.jp/asahigaoka-e/
【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体363名(内訳)小学生363名
○指導者:内部46名、外部1名
○協力者(ボランティア等):13名
○開催ペースやクラス数:全クラスで必ず週1回(45分間)国語(図書)の時間に学校図書館を利用する。その際は担任と学校図書館司書が指導。貸出も国語(図書)の時間に加え、業間休み昼休みも実施。読み聞かせボランティア9名が、通年毎週金曜日朝に来校し読み聞かせを行う。年に数回ストーリーテリングで有名な講師も招聘。





