
活動内容
外国にルーツのある子どもが学び合い、支え合い、主体性を発揮する居場所づくり
三木市国際交流協会は、外国ルーツの子どものために、夏休みの教室「にほんごdeまなぼう」や「こども日本語教室みきっズ」に取り組んでいる。
「こども日本語教室みきっズ」に集まる子どもたちには、日本語学習だけでなく、他の子どもたちの様子を観察しながら自分にできることを見つけて、学習歴の短い子どものために通訳などを行い、互いに支え合い、成長している姿が見られる。
学習一辺倒にならないように、体験活動を取り入れている点も特徴的で、大学生による防災学習や地場産業の職人を招いた活動など、子どもたちの体験を広げている。さらに、この春実施したバス旅行では、限られた予算で何を行うのか、子どもたち自身が企画・調整を行った。日本語で教科を学ぶだけでなく、日本語で企画・調整をするという体験は非常に大きいものになったことだろう。自分の意見を日本語で表現し、他の仲間がしたいことを尊重しながら、日本語で調整し、当日のプログラムを作成している。当日は、楽しかったという思いだけでなく、きっと大きな達成感も得られたことだろう。
このように、学校生活では支援されることが多い子どもたちが、学んでいる日本語を使って主体性を発揮することのできる居場所を三木市国際交流協会は提供している。
【写真】
初めてのバスツアー
審査委員より
子どもたちの状況を勘案し、子どもたちに寄り添い、居場所を提供している様子がうかがえる。また、そうした支援者の存在が、子どもたちの学びや成長を促し、次の一歩を生み出している。教室にとどまらず、体験活動で子どもたちが主体となる機会を設定していること、「Sコイン」プロジェクトにより地域住民と子どもたちが触れ合う機会を創出していることなども、高く評価された。日本語を学ぶだけでなく、さまざまな人と関わる機会を通して、子どもたちが地域の一員として成長していく取組の継続と発展を期待する。
プロフィール
三木市国際交流協会
【代表者】
廣田 篤生
【役 職】
会長
【活動開始時期】
2016年
【団体所在地】
兵庫県三木市
【HP】
https://www.city.miki.lg.jp/soshiki/15/
【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体①にほんごdeまなぼう7名 ②こども日本語教室みきっズ16名(内訳)小学生相当20名、中学生相当2名、その他1名
○協力者(ボランティア等):①7名 ②18名
○開催ペースやクラス数:①夏休みに5回程度 ②金曜日年間30回程度




