~子どもたちの成長と命の輝きを引き出す~" /> ~子どもたちの成長と命の輝きを引き出す~」。公益財団法人 博報堂教育財団は「子ども・ことば・教育」を活動領域と捉え、日々教育現場でご尽力されている学校・団体・実践者への顕彰や研究者への助成などの活動を行っています。" />

博報賞

活動タイトル

難病児に届ける"心が動く体験"
~子どもたちの成長と命の輝きを引き出す~

特定非営利活動法人 心魂プロジェクト

特別支援教育|博報賞| キーワード:神奈川県
特定非営利活動法人 心魂プロジェクト

活動内容

感じて、伝えて、つながる舞台芸術の力と子どもが輝く表現活動の創生

 心魂プロジェクトは、劇団四季や宝塚歌劇団出身の俳優らを中心に、難病や障がいのある子どもたち、きょうだい児、その家族に向けて、本格的な舞台芸術を通じた「心が動く初めての体験」と、「表現活動の機会」を提供している。そして、小児病棟や自宅で療養するなどして外出が難しい環境にいる子どもたちが「感じる・表現する・つながる」ことをあきらめずにすむよう、病院などでの訪問型公演とオンライン配信を組み合わせ、誰もが安心して参加できる体験の場を臨機応変に創り出している。子どもたち自身がパフォーマーとして舞台に立つ機会もあり、視線入力やスイッチなどの入力支援機器などを用いながら、また体調に応じて映像出演やメタバース参加などの「その子ができる方法」によって子どもの「伝えたい」「届けたい」という内側からの想いを、表現として形にする過程を大切にしている。個々の体調や特性に合わせた歌や踊りを通して、ことばや身ぶり、表情、声など心の動きそのものが感情のやりとりとなり、豊かなコミュニケーションの手段となる。活動を通じて、子どもたちは「できない」から「やってみよう」へと意識が変化し、「できた」「伝わった」という体験が、子どもたちの自己肯定感や主体性を育み、社会とのつながりを広げる取組である。

【写真】
支援学校公演の様子

審査委員より

 難病や障がいのある子どもとその家族を対象として、「劇場に来るのが難しいなら、私たちが行けばいい」との想いで劇団四季や宝塚歌劇で培った本格的な舞台芸術の公演を届け続けて、心が動く体験や自分らしさを発揮できる時間の創造に継続して努めている。また、子どもたちがパフォーマーとなる「心魂キッズ団」では、子ども一人ひとりの「伝える力」を引き出そうと、個性や特性に応じた表現活動を個々に工夫することによって、子どもの主体的な取組が生まれ、自己肯定感を高める活動である点も高く評価された。

プロフィール

特定非営利活動法人 心魂プロジェクト

【代表者】
寺田 美奈子

【役 職】
代表理事

【活動開始時期】
2014年

【団体所在地】
神奈川県横浜市

【HP】
https://www.cocorodama.com

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体21名(内訳)小学生相当2名、中学生相当5名、高校生相当7名、その他7名
○指導者:内部4名
○協力者(ボランティア等):28名
○開催ペースやクラス数:通年で実施(全国のこども病院、小児病棟、学校、福祉施設、支援団体等を定期的に訪問し、年間160回程度の舞台公演を開催)