
活動内容
私には地域を変える力があると思える子どもを育てるICT活用の教科横断型学習
ICTを最大限に活用しながら、「自分の手で、身の回りの世界を変えることができた」と一人ひとりの子どもが実感できる学習を積み重ね、子どもの創造力を育てようとする教科横断的な活動である。
コロナ禍で中止になった花火大会の代わりに、子どもたちがプログラミングで制作した映像を校舎にプロジェクションマッピングで映写する活動をはじめ、まちおこし協力隊として「地域ガチャ」のグッズを制作するなど、具体的で実践的な活動が展開されている。特に、一人1台端末を積極的に活用し、何をどこまで進めるかを一人ひとりの子どもが決定できる仕組みを整えることで、最初は自分ごととして捉えることが難しかった子どもたちが、次第に自ら考え選びとり決定するようになっていったという。
こうした、子どもたちの変容や成長のプロセスが、教師によって丁寧に観察され、子どもの学習の深まりが支えられていた。また地域の外部講師やコーディネーターと安定的に連携できるようコミュニティ・スクールとしての仕組みも整えられ、教師が異動しても持続する体制が構築された。
すでに、鹿児島・愛媛・宮城など全国10校近くの小学校とオンラインで連携し、子ども同士が意見を交換するなど、他の地域への波及効果も生じている。
【写真】
地域の人に公開したプロジェクションマッピング
審査委員より
ICTの活用が最終目的になってしまう実践が多い中で、あくまでも自分の働きかけで地域が変容するのだという学習経験を子どもが重ねること、そして地域を活性化することを目的にする理念がぶれずに貫徹している点が評価された。特に、子どもたちが学習活動を通じてどのように変化したのかが、応募書類に丁寧に叙述されており、学習成果の確かさが説得的に提示されていた。「自分には社会を変える力がある」と答えた児童が3割から8割に増えたという点には、これからの日本社会がより良い方向に変わり得るという希望が見いだせる。
プロフィール
柏市立大津ケ丘第一小学校
【代表者】
佐和 伸明
【役 職】
校長
【活動開始時期】
2021年
【団体所在地】
千葉県柏市
【HP】
https://kashiwa.ed.jp/otsu1-e/
【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体320名(内訳)小学生320名
○指導者:内部20名、外部5名
○協力者(ボランティア等):30名
○開催ペースやクラス数:15学級




