博報賞

活動タイトル

「あわら考幸学」の推進

あわら市金津中学校

日本文化・ふるさと共創教育|奨励賞| キーワード:福井県
あわら市金津中学校

活動内容

「幸せとは何か」を問いながら地域の良さに気づき、アクションを起こす取組

 第2次あわら市総合振興計画「暮らしやすくて幸せを実感できる街」の実現のため、2022年からスタートした探究学習プログラム。将来的に地域の担い手となる中学生の主体性を育み、地域とのつながりを深めるために、「あわら考幸学」として総合的な学習の時間に組み込まれている。金津中学校1年生には、市内の経済スポットを訪れ、観光や福祉・環境を考える授業を計画している。2年生にはあわら市のPR活動を修学旅行の目的地や東京都内の商店街で行い、活性化について考える授業を行っている。3年生は、インタビューなどの調査で得た情報を基に自ら考えを論文にまとめている。生徒自らが探究学習のテーマを設定し、課題を見つけて調べていく姿勢が育ち、分かったことを発表したり議論したりする過程で、論理的に考え自分のことばで伝える力が育成されている。また、地域の方々と積極的な交流を進めることで、住民も元気をもらい世代間交流も促進されている。未来を担う中学生が「自分ごと」としてより良く生きることのできる幸せな社会を築くような具体的な取組が、しっかりと公立中学校の教育課程に根づいている。「幸せ」は生徒も、保護者も、地域も皆が願う探究課題の大きなテーマとなっており、共に追究できるものとなっている。

【写真】
探求発表会

審査委員より

 2022年からスタートしてまだそれほど時間的経過はないが、年間カリキュラムがよく練られており、大学のラウンドテーブルでの成果発表も経験している。幸せとは何かを大テーマとして「あわら考幸学」と題した教育プログラムである。修学旅行と課題づくりや発表の場を設定するなど、他の行事と上手に関連させている。3年生の論文はデータに基づいた理論構築をしており、きちんと仕上げられている。思春期の時代の微妙な生徒の心情に寄り添った課題づくりを丁寧に進めて、さらに笑顔の見える活動に発展させてほしいと願っている。

プロフィール

あわら市金津中学校

【代表者】
常廣 一頼

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2022年

【団体所在地】
福井県あわら市

【HR】
https://kanazuchu.awara-kyouiku.jp/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体380名(内訳)中学生380名
○指導者:内部40名、外部10名
○協力者(ボランティア等):20名
○開催ペースやクラス数:13クラス